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2018年8月

2018年8月28日 (火)

キリストは神

 昨日は聖モニカ、今日は聖アウグスチヌス、明日は洗礼者ヨハネの殉教と記念日が続きます。

 今日のマタイ福音書を読んで改めてわかりました。キリストはすべての人を招かれましたが、すべての人が招きに応じたわけではありませんでした。そしてキリストは厳しいことも言っています。

そのとき、イエスは言われた。「・・・律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。杯や皿の外側はきれいにするが、内側は強欲と放縦で満ちているからだ。ものの見えないファリサイ派の人々、まず、杯の内側をきれいにせよ。そうすれば、外側もきれいになる。」(マタイ23:25-26)

 キリストはすべての人に好かれるために、自分の信徒を増やすために、甘く優しい言葉だけをかけてまわりませんでした。相手が怒ろうが時には厳しいことも言っています。キリストは畑にまかれた種のたとえのように、よい土にしっかりと根を下ろし、陽を浴びてすくすくと成長する種とそうでない種があることを教えています。

 永遠のいのち・天の国にすべての人を招いても、その恵みを自ら選ばない人もいることをキリストは知っています(神様だから)。ですからすべての人がキリストに従わないからといって、それはキリスト(神)のせいではなく、キリスト(神)の教え方の失敗でもないでしょう。

 キリストは人の子として生まれたましたが私たち人間とは違います。現代はあまりにもキリストの人間性を強調して神性を軽視する傾向があるのではないでしょうか。誤ったいつくしみと愛の結果が何年も隠ぺいされ続けたチリやアメリカ、ドイツ、アイルランド等の事件です。

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聖アウグスティヌス教会:聖モニカ礼拝堂

2018年8月24日 (金)

日曜日のごミサ

 今日は聖バルトロマイ(ナタナエル)使徒の祝日です。イエズス様は彼を見て、「まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない」と言われました。

 ところで、先日読んだある神父様のブログに次の一文がありました。

 「日曜日のミサは教会全体のためのミサなので、個人やグループのためにミサを捧げることはしないようにしている」

 私が日頃から感じていたことでしたので、これではっきりしました。

 神父様によっては平日のごミサではなく、わざわざ日曜日のごミサを個人依頼の意向で捧げたり(依頼する方がわざわざ日曜日や教会の祝日にごミサを指定される?)、過去には「Aさんの依頼でBさんのために、Cさんの依頼でEさんのために・・・」というように二つ、三つ、の意向を同時に受けてごミサを捧げる神父様もおられました。

 勿論ほとんどの神父様は「日曜日のごミサは教会全体のため」を守り、一つのごミサに二つ以上の意向(ごミサ依頼)は受け付けていません。

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2018年8月22日 (水)

天の元后聖マリア

 聖母の被昇天から8日目の今日は「天の元后聖マリア」の記念日です。聖母マリア様は肉体と霊魂を共に天の栄光に引き上げられ(被昇天)、王であるキリストの栄光にあずかり女王としてたたえられました。そして今も私たちすべての母です。私たちのために天と地の女王として恵みを取り次いてくださいます。

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 嬉しい時も悲しい時も苦しい時も、そして不安な時にも私たちの母である聖母マリア様に取り次ぎを祈りましょう。私も今までどれほど聖母に守られ助けられたことか。苦しい時、悲しい時にもそれを乗り越える恵みをいただきました。

 マリアの御心(みこころ)、わが救いとなり給え。

 あわれみの御母(おんはは)、われらのために祈り給え。

 わたしの聖母(はは)よ、あなたに信頼します。

 わが聖母(はは)よ、わが望み。

 み母マリア、いつもわたしの身近にいてください。

 無原罪の聖母マリア、私のために祈ってください。

 聖母マリア、苦しい時の慰めとなってください。

 恵みの母マリア、悪からわたしを守ってください。

 慈しみのみ母マリア、臨終の時に迎えてください。

 ロザリオの祈りだけでなく、いつも自分の好きな射祷を唱えることはとても良いことだと思います。マリア様にだけでなくイエズス様へ、聖ヨセフ様へ、また守護の天使や守護の聖人、聖霊にいつも短い祈りを捧げることを習慣にしましょう。confident

2018年8月21日 (火)

林檎のケーキ2種

 林檎のジャズを見るといつも林檎ケーキを作りたくなります。そして林檎とアールグレイの香りが絶妙なバターケーキを作りました。

 バターケーキはどちらかというと秋・冬向きのケーキですが、真夏のこの暑さにも合わないことはありません。冷蔵庫で冷たくして食すれば・・・美味しい! リンゴはあらかじめ小さく切り砂糖で煮ておきます。基本のパウンドケーキの作り方と同じです。小麦粉にアールグレイ小さじ2杯を混ぜておくことと、粉を加える前に煮リンゴを入れるだけでOK。焼く時間も170℃で5分、160℃に落として35~40分位と、パウンドケーキを焼く時と同じです。

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(写真の色は悪いですが、実物は美味しそうな色です。wink

 リンゴを煮る時に丁字(クローブ)やシナモンを入れても良いのですが、アールグレイの香りを楽しむために今回は入れませんでした。

 もう一つはリンゴを薄切りにして、煮る時にグレナディンシロップを加えます。土台はヤコブのケーキ、その上にリンゴとアンゼリカを飾ると華やかのケーキに。これも美味しい heart01

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2018年8月17日 (金)

今日の福音

 

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そのとき、ファリサイ派の人々が近寄り、イエスを試そうとして、「何か理由があれば、夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と言った。イエスはお答えになった。「あなたたちは読んだことがないのか。創造主は初めから人を男と女とにお造りになった。」そして、こうも言われた。「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」すると、彼らはイエスに言った。「では、なぜモーセは、離縁状を渡して離縁するように命じたのですか。」イエスは言われた。「あなたたちの心が頑固なので、モーセは妻を離縁することを許したのであって、初めからそうだったわけではない。言っておくが、不法な結婚でもないのに妻を離縁して、他の女を妻にする者は、姦通の罪を犯すことになる。」弟子たちは、「夫婦の間柄がそんなものなら、妻を迎えない方がましです」と言った。イエスは言われた。「だれもがこの言葉を受け入れるのではなく、恵まれた者だけである。結婚できないように生まれついた者、人から結婚できないようにされた者もいるが、天の国のために結婚しない者もいる。これを受け入れることのできる人は受け入れなさい。」

 今日の福音朗読(マタイ19・3-12)です。よく世間一般では「カトリックの信者さんは離婚できない」と言われてます。その通りです。でも「カトリックなのに離婚している人もいますよ」という人もいるでしょう。しかしそれは民事上の離婚(役所に離婚届を出す)です。教会では離婚ではなくてそれはただ別居しているだけのことになります。

 夫か妻の片方が信者の場合、話は違ってきます(詳しく知りたい方は司祭に訊いてください)。結婚が秘跡であるのは二人共信者である場合、または片方の未信者が後に洗礼を受け二人共信者になった場合です。そしてその時から結婚が秘跡になるのではなくて最初から秘跡になります。

 「神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない」と、キリストははっきりと言っています。神様が間違って結び合わせることはないでしょう。

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2018年8月15日 (水)

聖母の被昇天(祭)

 聖母の被昇天の日、聖フランシスコ・ザビエルはこの日を選んで鹿児島に上陸しました。日本のキリスト教宣教の始まりの日です。聖母の被昇天を祝うと同時に聖F.ザビエルに感謝しなければ。また戦争が終わり(日本がポツダム宣言を受諾したのは8月14日)、日本に平和が訪れた日でもあります。

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聖母の被昇天:エル・グレコ

2018年8月14日 (火)

聖マキシミリアノ・マリア・コルベ司祭殉教者(記)

 今日は私の所属するAカトリック教会の守護聖人の祝日です。

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 犠牲のない愛はありません 聖マクシミリアノ・マリア・コルベ

 カトリックの国ポーランドも近年アメリカの影響が強くなり、教会離れが起きつつあります。社会主義から解放され、経済が良くなるのに反比例してミサに与る人は減り、召命も減っています。それでもまだ西ヨーロッパに比べればずっとよいかもしれません。厳しい状況や迫害があれば信仰は強くなるのに、緩く甘い楽な時代ほど信仰は薄れ、人間の傲慢がまん延します。

 私が学生の頃は今のようにパソコンはなく、外国に友達を作る唯一の方法はペンパル(手紙のやり取り)でした。私もポーランドにペンフレンドがいました。ポーランドはまだソ連の下で社会主義国家と言われていた時代でしたが、私がコルべ神父様について手紙に書いたところ、ペンフレンドからコルベ神父様に関する教会の雑誌が何冊も送られてきました。自国の司祭に関心を持ってくれたのがよほど嬉しかったのでしょう。高い送料を払ってまでコルベ神父様について教えたかったペンフレンドの気持ちがとても嬉しくて印象に残っています。

 たとえ社会主義の時代でも信仰を守り伝え続けたポーランド国民を尊敬します。そしてマリア様を愛し殉教された聖コルベ神父様に、どんな苦難の時も信仰によって希望を見出すことができるように主への取り次ぎを願います。

2018年8月10日 (金)

8月6日と9日

 

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長崎平和記念像

 毎年8月の6日と9日が過ぎると、いよいよ終戦(敗戦)の日が近づいてきた気がします。毎年毎年くり返し平和宣言をしても戦争は無くなりません。それでも私たちは平和を願い、言葉にし続けなければなりません。

 この時期になると亡き母は戦争が終わった時どれほど嬉しかったかよく話してくれました。戦時中東京にいた母は空襲で友人を失い、やっとの思いで実家にたどり着きました。戦争に負けた悲しみ(?)より、とにかく戦争が終わったという喜びでいっぱいだったそうです。おそらく当時はそのようなことを口にしたら「非国民」と呼ばれたでしょう。

 戦争は人を狂わせます。異様な高揚感と利己主義。唯一の被爆国が核兵器禁止に反対している現実。安倍首相は核兵器禁止条約に反対していることについて「日本は核兵器禁止についてのアプローチの仕方が違うので」と言っています。アプローチの仕方?では具体的にどう違うのか、納得できる説明はありません。

 首相の言うアプローチが「核抑止力」のことだとしたら、それは「『核兵器のある世界よりも、もっと悪いのは核兵器のない世界だ』と言っているのと同じこと」(スティーブン・リーパー氏の言葉)です。

 各国の指導者が心から人の命を何よりも大切に思うなら、平和を望むなら戦争はすでに無くなっているでしょう。

 私たちが平和を望むなら、本気でそれを実現しようとする指導者を選ばなければなりません。

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1945年9月23日長崎(Fr.Zブログより)

2018年8月 7日 (火)

死刑について

教皇庁教理省長官、ルイス・ラダリア枢機卿は、8月1日付で文書を発表
 
教皇フランシスコは、『カトリック教会のカテキズム』中の、死刑について言及する部分、n.2267の変更を承認。これにより、同箇所は、「教会は福音の光に照らし、『人間の不可侵性と尊厳を侵害することから、死刑は許容しがたいもの』と教えている」と、書き換えられた。
 
 これについては菊地大司教様が自身のブログにわかりやすく説明されておられます。是非一読ください。 http://bishopkikuchi.cocolog-nifty.com/diary/

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2018年8月 6日 (月)

主の変容(祝)

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  今日の第一朗読の「ダニエル書」について、ラウダーテ(女子パウロ会)の教会カレンダーでは次のように書いてあります。

 ダニエル書では、バビロニア ― ペルシア時代のダニエルの信仰の戦いと、預言書の著者の時代とをオーバーラップさせ、後半では自分たちの時代を ダニエルに預言させることにより、(1)神は忠実な信仰者を決して見捨てない。(2)神は必要な知恵と洞察力とを与えてくださる。(3)これらを信頼してどのような困難な時にも最後の勝利を信じ、戦うように、と訴えています。

 主は必要な知恵を与えてくださり、主はどんな困難な時でも主を信じる人を見捨てることはなさらない、・・・なんだかほっとした気持ちというか安らぎを得ました。

2018年8月 4日 (土)

聖マリア・ヨハネ・ビアンネ司祭(記)

 全世界のカトリック司祭の保護の聖人です。自身は清貧に努め、お金も時間も主のためならばおしみなく使った司祭です。アルスの小教区のために一生を捧げました。すべての時間を羊の群れのために捧げた牧者、だから聖人なのですね。

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 聖ビアンネの生涯について読むたびに、当時のフランス革命の影響がいかに悪かったかわかります。私の学校では歴史の先生が「フランス革命(自由・平等・博愛)がどんなに素晴らしいことか」話され、私はそれを鵜呑みにしていました。多くの人がそう教わり信じているでしょう。しかし結局革命は革命です。神を暴力や破壊で否定することが素晴らしいわけがありません。

2018年8月 3日 (金)

りんごケーキ(シャルロトカ)

 今はリンゴの時期ではないですが、南半球のニュージーランドでは7月8月にサイフレッシュという品種のジャズ(商品名)が旬です。適度な酸味もあるので紅玉のない日本の今の時期にはりんごケーキにピッタリです。

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 その「ジャズ」を使ってポーランドのリンゴケーキ「シャルロトカ」を作りました。レシピでは大きいリンゴを4個から8個使うのですが今回はリンゴが小さかったのでちょっと嵩の低いケーキになりました。でも美味しいです。

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林檎ケーキ(シャルロトカ)

材料: リンゴ 4個~8個・1.5kg.(皮と芯を取り小さく切り、砂糖大匙2とシナモン適宜で煮る) 

    薄力粉 300g. 砂糖 大匙5  バター 250g.  卵 1個

    バニラエッセンス 適宜  粉糖 適宜

・ オーブンを180℃に予熱、角型にオーブンシートを敷く。

・ リンゴを煮て冷ます。

・ もみこみ式でパイ生地を作り冷蔵庫で休ませる。

・ 生地を二つに分けて、半分は伸ばして型の底に敷く。

・ 次にリンゴを敷き詰めて、その上に残りの生地を伸ばして手でちぎりながらリンゴを被う。

・ オーブンで約40分(様子を見ながら)焼く。

・ 冷めたら粉糖をふる。

* 生地には卵黄(2個分)だけを使い、卵白(2個分)は固く泡立てて砂糖を入れメレンゲにして煮リンゴを被い、その上にパイ生地を手でちぎって被うレシピもあります。こちらの方が正統なレシピかもしれません。あるいは地方によって若干違うのかも。共通していることは四角い型で焼くことです。

2018年8月 1日 (水)

神のいつくしみの祈り

 今日ご聖体訪問のため教会に寄ったところ、丁度祈りの集いが終わったところでした。月に一回「聖ファウスティナのいつくしみの祈り」をしているとのこと。多分聖ファウスティナが午後3時にキリストの受難と十字架の死を黙想して祈るように言われたので、この時間に祈っていたのでしょう。

 祈りの集いに参加せずに聖ファウスティナの「神のいつくしみの祈り」をしたい方のために

神のいつくしみのチャプレット

主の祈り アヴェ・マリアの祈り 信仰宣言 (各1回)

永遠の父よ、私たちと全世界のすべての罪のあがないのために、あなたの最愛の子、私たちの主イエス・キリストのおん体とおん血、ご霊魂と神性をみ前に捧げます。 (1回)

イエスの痛ましいご受難によって、私たちと全世界にいつくしみを注いで下さい。 (10回)

[5連くり返す]

聖なる神、聖なる全能の神、聖なる永遠の神よ、私たちと全世界を憐れんで下さい。(3回)

 久しぶりに娘から借りたままになっている『聖ファウスティナの日記』を読んでみたくなりました。

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 私は今はロザリオの祈りで十分です。ごミサ、聖書、ご聖体訪問、教会の祈り、ロザリオ・・・告解・・・そして聖ホセマリアの取り次ぎを求める祈り

神よ、御身(おんみ)は聖母の取次ぎを通して、主の司祭・聖ホセマリアに数々の御恵みを与え、専門職とキリスト者としての日々の務めを果たしつつ聖性を求める道、オプス・デイ創立の忠実な道具となさいました。どうか私もまた、日常生活のあらゆる瞬間と状況を主を愛する機会とし、信仰と愛の光をもって地上を照らし、教会と教皇、そしてすべての人々に喜びと真心を込めて仕えることができますように。聖ホセマリアの取次ぎによって、私の願い(ここでお願いをする)をお聴き入れください。アーメン。

主の祈り アヴェ・マリアの祈り 栄唱