神への執り成しを祈る
よく誤解されていますよね。カトリック教会は聖母像や聖人像を拝む偶像崇拝をしていると。これは間違いですね。カトリック教会をまったく知らない人が言っていることです。
YouTube: Bridge to Heaven: The Power of Intercessory Prayer in Catholicism
私たちは聖母や聖人、大天使や守護の天使に主への執り成しや取次ぎを願い祈ります。天使や聖母、聖人は私たちの代わりに直接神へ執り成し、取り次ぎをしてくれるのです。またキリスト像や十字架を通して主キリストを崇拝しているのであって、十字架や聖像その物を崇拝しているのではありません。十字架も聖像も被造物にすぎません。ですから教皇様が聖母像にキスするのは聖母への崇敬であり、十字架にキスするのは十字架を通して主キリストを崇拝しているのです。
今日は聖マルコ福音記者の祝日です。聖マルコの母はかなり裕福で家も広く、そこに使徒たちや信者が集まり祈りやミサ聖祭が行われていました。聖ペトロが牢獄から救出された後にすぐに訪ねたのもこの家です。古い伝承によると最後の晩さんが行われたのもこの家の二階にある大広間だといわれています。
聖マルコはいとこのバルナバを通して聖パウロを知り、後に聖ペトロから洗礼を受けたようです。聖パウロに同伴してキプロス島に、聖ペトロに同伴してローマにも行っています。一時期聖マルコと聖パウロは激しく衝突して別れることもありましたが、後に聖マルコは聖パウロの最も親しい協力者となりました。まさにキリスト者です。どんなにひどい喧嘩別れをしても、完全に和解して以前のことを根に持つことなく、助け合う関係になれる。私たちが見倣わなければならないことですね。
アレキサンドリアにあった聖マルコのお墓はイスラム教徒に征服されましたが、十字軍によって彼の聖遺物はベネチアに運ばれ、ベネチアの守護聖人となりました。皆さんもサン・マルコ大聖堂を思い浮かべるでしょう。