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2017年3月10日 (金)

ある黙想会のお話

 

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 過去の黙想会について色々見ていたところ、2年前の大阪の岸和田地区の黙想会の内容が目にとまりました。それはごミサに関することで、次のような前書きから始まっています。

私たちはミサに与ることには慣れています。けれども、そこで使われる物や言葉や動作の 持つ意味を理解しているのでしょうか。それとも、単に習慣的に繰り返しているだけなので しょうか。過越しの神秘を記念しているミサについての知識を深めることを通して、過越し の神秘を思い起こす復活祭の準備をしましょう。

 そして、いくつかの質問とそれに対する答えが載っていますが、ここではミサ中の言葉や動作に関する質問の中で2点だけ取り上げたいと思います。教えてくださる人がいないので皆さん知らないのでしょう。

 ミサにおける姿勢や動作の意味の中の質問で、

質問:(ミサ中に)礼(礼をする・頭を下げる):いつ礼をしますか? 

答え: 合計 5 回以上 ①信条の「おとめマリアから生まれ」「おとめマリアよりからだを受け」のとこ ろで深い礼(総則 137)。 ②聖別後に司祭が深い礼をするときに深い礼(総則 43)。 ③「聖体に対する尊敬を表すために、手を合わせて一礼し、聖体を授与する奉 仕者の前に立つ」(指針 4) ④平和のあいさつ「手を合わせて『主の平和』と唱えながら相互に礼をする」(総 則:日本における適応) 頭を下げる: ①回心の際の告白の祈り(全能の神と、兄弟の皆さんに告白します…)は「手 を合わせ、頭を下げて告白する」(ミサ典礼書該当箇所の赤字註) ②司式者は、イエス、マリア、そのミサで祝う聖人の名を唱える時(総則 275)。

質問: ミサ中の沈黙の意味 何回沈黙の機会がありますか?それにはどんな意味があるのですか?

答え: ・(1 回)回心の祈りの前:「しばらく沈黙のうちに反省する」(『ミサ式次第』) ・(1 回)集会祈願の「祈りましょう」の後:「会衆は司祭とともにしばらく沈黙の うちに祈る」(同上) ・(1~4 回)ことばの典礼の際:「ことばの典礼では、集まった会衆に合わせて短い 沈黙のひとときをとることが望ましい。それによって、聖霊に促され、神のことば を心で受けとめ、祈りをとおして応答を用意することができる。この沈黙のひとと きは、たとえば、ことばの典礼そのものが始まる前、第 1 朗読と第 2 朗読の後、ま た説教が終わってから適宜とることができる。」(『総則』56、『朗読聖書の緒言』28) 「説教の後に、短い沈黙のひとときがふさわしく守られる」(『総則』66) ・(0~1 回)奉納祈願の前:祈りへの招きに対して「一同は司祭とともにしばらく 沈黙のうちに祈る。次のような祈りをすることもできる」(『ミサ式次第』)これは、 一同が祈りの言葉を唱えた後に沈黙の時間をとる…に改訂予定。(1) ・(1 回)拝領後:拝領祈願の前「拝領後、一同は沈黙のうちにしばらく祈るか、ま たは詩編か聖書の歌を歌うことがすすめられる」(『ミサ式次第』)、または後「沈黙 の祈りがなかった場合、一同司祭とともにしばらく沈黙のうちに祈る」(同上)。 つまり、現在は最低 4 回、最高 8 回。(司祭はその他にもある。) 意味:「聖なる沈黙も、祭儀の一部として、守るべきときに守らなければならない。 沈黙の性格はそれぞれの祭儀のどこで行われるかによる。回心の祈りのときと祈願 3 への招きの後には各人は自己に心を向ける 自己に心を向ける。聖書朗読または説教の後には、聞いた ことを短く黙想する。拝領後には、心の中で神を賛美して祈る。祭儀そのものの前に も、教会堂、祭具室(香部屋)、準備室とそれに隣接する場所では沈黙が正しく守ら れなければならない。こうして、聖なる行為が敬虔かつ正しく行われるよう、すべ てが整えられるのである。」(『総則』45)拝領後の聖なる沈黙(『総則』43)    

 カトリック大阪大司教区岸和田地区いずみブロック四旬節黙想会(2015.3.8)

 この黙想会のビデオ画像はカトリック浜寺教会のホームページにあります。下の「カトリック浜寺教会」をクリックすると、二つの画像が現れます。両方見てもらえると嬉しいですが、まずは下段の『ごミサの心と形』を見てください。とてもためになるお話です。

カトリック浜寺教会