祈りの本
カトリック黒島教会の祈りの本です。さすが長崎ですね。大切な祈りを厳選して載せています。文字は大きく漢字にはルビもふってあるのでお年寄りから子供まで使えます。
一番最初に載っているのが「お告げの祈り」と「アレルヤの祈り」です。祈りと共に生活があることの証ですね。また「初めの祈り」と「終わりの祈り」、「召命を求める祈り」や「司祭のための祈り」、「聖体に対する聖トマの祈り」(アドロ・テ)、「教会の保護者なる聖ヨセフに向う祈り」、「大天使聖ミカエルへの祈り」「全ての死者のための祈り」等も載っています。勿論ロザリオの祈りや十字架の道行、ゆるしの秘跡に朝晩の祈り、食前食後の祈りなども当然載っています。日常生活に必要な最低限知っておきたい祈りばかりです。
この祈りの本のカバーデザインも良いでしょう。黒崎教会の内陣に敷き詰められている有田焼のタイルの柄だそうです。綺麗ですね。
長崎の信者さんは皆さん知っておられる祈りだと思いますが、私はこの本で知りました。島本要大司教様の「宣教する教会をめざして」という祈りです。今の私たちが祈るべき良い祈りだと思うので知らない方のためにここに載せます。
宣教する教会をめざして
天におられるわたしたちの父よ、あなたは御子をこの世におつかわしになり、み心の思いをわたしたちに伝えてくださいました。御子は御父のみ心を生き、十字架の死を通って復活し、わたしたちに聖霊をつかわしてくださいました。
新しい世紀に、御子とともにこの世界につかわされた、私たち(長崎の)神の民を顧み、ゆたかな恵みを注いでください。
▴殉教の歴史に育まれたわたしたち現代の神の民は、いままた新たな迫害の中に生きています。世俗化の中で、人間性はゆがめられ、いのちの尊さは損なわれ、自己中心、家庭崩壊、環境汚染、貧富の格差拡大などの問題に直面しています。
(ここで身の回りの別のできごとをあげることもできる)
このような世界の悲しみと苦悩に共感し、これを分かち合う心をもって、すべての人と共生する恵みを、わたしたちに与えてください。
わたしたちが、御子の聖体に養われ、主の平和のうちにこの世界へとつかわされ、また祭壇へと帰っていく、生き生きとした信仰生活を送ることができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
*長崎以外の人達も祈れるよう(長崎の)をかっこでくくりました。