本の紹介
息子から「ブラウン神父」シリーズの作者G.K.チェスタトンの1976年に出版された本が新たに文庫本として発売されたと聞きました。息子の薦めでこの『聖トマス・アクィナス』という本を早速買いました。聖トマス・アクィナスの専門家からも無条件の称賛を得ている本です。最初のはしがきに、
今よりももっと世に知られて然るべきひとりの偉大な歴史的人物の一般向けの概説書―それが偽らぬ本書の狙いである。もし本書が聖トマス・アクィナスに関してほとんど聞いたこともないような読者を導いて、彼についてのさらに優れた書物へと誘う働きをすることになれば、本書の目的は達せられるであろう。
と、書かれています。
「一般向けの概説書」と書いてあったので読み始めたのですが、少しは哲学用語を知っていなければ理解できない箇所もあります。(私が知らないだけかもしれませんが)私は息子に「これはどういうこと?」と訊きながら読み進んでいます。それさえわかれば面白い内容です。皆さんもこの本を読んで、聖トマス・アクィナスについてもっと知りましょう。
もう一冊は澤地久枝さんが書かれた本です。「憲法九条の会」発起人の一人です。戦争を体験した彼女から発せられる声は真実であり、また編集者であった彼女の裏付けをしっかりととった内容は確かなものです。これからの時代を築いていく若い皆さんに読んでもらいたい本です。