2023年9月23日 (土)

September Ember Days

 Fr.ZのブログにEmber Days についての記事がありました。私は知らなかったのですが今日はその日ですね。最後の方に日本に関係あることが書かれています。日本ではポルトガル語から日本語になった言葉があるのはよく知られています。

With the arrival of mid-September, and the Feast of the Exaltation of the Cross (14 Sept) we come around again to our Ember Days.  The September Ember Days this year are today, Wednesday 20 Sept, Friday 22 and Saturday 23.

Observance of Ember Days is very ancient, going back in the Roman Church to at least Gelasius I (496) who speaks of four times a year.  Leo the Great (+461) preached about three times.   Pope Callixtus I (+222) laid down fasting laws.  The Ember Days correspond, roughly, to changes of seasons.

Keep in mind that Ember Days were times of penance.  Perhaps you could fast and abstain for some good intention on these days.

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Fun fact.

In the 16th c. Spanish and Portuguese missionaries settled in Nagasaki, Japan.  From their interest in inculturation and out of sensitivity for the ways of the people, they tried to make meatless meals for Embertide, which is a fast time.  They started deep-frying shrimp.  The Japanese ran with and developed it to perfection.  This is “tempura,” again from the Latin term for the Ember Days” Quatuor Tempora“.

I think I’ll get some tempura on Friday. (Fr.Z’s Blog)

Photo  私も今日の夕食は天ぷらにしようかな?エビではなく秋ナスの天ぷらが美味しそうです。wink

2023年9月21日 (木)

聖マタイ使徒福音記者(祝)

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「聖マタイの殉教」 Caravaggio 作

 聖マタイの召命は聖書にも書かれていて、その場面の絵画もあるのでよく知られています。しかしいつどのようにして亡くなったかはっきりわかりません。エチオピアで殉教したと伝えられています。

 徴税人であったマタイはキリストに呼ばれ使徒となり、そして福音書を記しました。使徒のマタイと福音記者のマタイは別人であるとの説もありますが、教会は使徒福音記者としているのでそれに従います。

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「聖マタイの召命」 Caravaggio 作

 主キリストが呼ぶ人は正しい人や皆に好かれている人だけではありません。罪人や民衆に嫌われている人も呼ばれます。ここが私たちの常識とは違うのですね。ただし呼ばれた人はすぐに自分の生活をあらためて主キリストの教えに従う生活を送るようになります。徴税人のマタイもそうでした。キリストに呼ばれると迷うことなくすぐに従ったのです。私たちも主に呼ばれたらそうありたいですね。

2023年9月18日 (月)

サン・セバスチャン抹茶チーズケーキ

 15日ではなく今日が敬老の日です。移動祝日ですね。私たち夫婦は年金生活者なので立派な老人夫婦ですが特別に祝うことはありません。敬老の日だけ思い出したように敬われるのもちょっとね。かねてからお年寄りを大切にしていればわざわざ敬老の日を設ける必要もないと思うのです。母の日や父の日も同じです。と、ぼやきはこれくらいにして久しぶりにチーズケーキを焼きました。抹茶とチーズが合体した抹茶チーズケーキです。

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[レシピ]

クリームチーズ 400g.     砂糖  160~180g.    卵  3個

コーンスターチ 大匙3    生クリーム 300ml.  抹茶 大匙2~3

  クリームチーズ(室温に)+砂糖+卵+コーンスターチと抹茶(一緒にふるったもの)、最後に生クリームの順に加えながら混ぜます。全て混ぜたら一度こすとなめらかな生地になります。水でぬらしてしぼったオーブンペーパー(シワシワがよい)を型に敷いて、そこに流し入れて焼くだけです。とても簡単ですね。オーブン200℃~210℃ で約30分焼きます。焼きたてはプルプル、粗熱がとれたら4時間以上冷蔵庫で冷やしましょう。

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オリジナルのチーズケーキ

 他にも分量の違うレシピが沢山あります。日本のレシピは甘さ控えめが多いようです。生地を一度こすとなめらかなケーキになります。抹茶入りは日本独自のレシピなので、バスク地方の人たちからは「抹茶入りなんてサン・セバスチャンチーズケーキとは別物だ」と言われそうですね。因みに夫は抹茶を入れないオリジナルの方が好みです。

 それぞれの分量や焼き時間はご自身の好みや型の大きさに合わせて調節したらよいでしょう。何度か作ってみて自分の味を見つけたら良いと思います。

 お店で買うと値段の高いチーズケーキです。手作りだと抹茶の濃さを調節したり、甘さも自分の好みに加減出来て、しかもこんなに簡単に作れるのですから是非手作りしてみてください。wink 

 私はチーズが大好きです。特にゴルゴンゾーラは蜂蜜と一緒にピザに使ったり、カップケーキに入れたりします。独特な風味とコクが最高ですね!次回はゴルゴンゾーラを使ったケーキを作りましょう。

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2023年9月15日 (金)

悲しみの聖母 Beata Maria Virgo Perdolens


YouTube: Stabat Mater - Stabat Mater dolorosa - G. B. Pergolesi

七つの悲しみの道行(七つの悲しみのロザリオ)

第1留 (第1の神秘)聖母は老シメオンの預言によって悲しむ
第2留   (第2の神秘)聖母はエジプトへ逃避する
第3留 (第3の神秘)聖母は御子を見失う
第4留 (第4の神秘)聖母はカルワリオへの途上で御子と出会う
第5留 (第5の神秘)聖母は十字架のもとにたたずむ
第6留 (第6の神秘)聖母は御子の亡骸を抱く
第7留 (第7の神秘)御子が墓に葬られる 

テキストはこちら⇩

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2023年9月14日 (木)

十字架称賛

フランシスコ教皇様は、

「十字架を買って家にかけたり、身に着けたりするだけでは足りず、十字架の前に立ち止まり、それを見つめ、心を開き、わたしたちの愛のために傷ついた神のために感動しなくてはならない」と語られました。(2021年9月14日スロバキアのプレショフにて)

ヴァチカンでの教皇様⇩

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 称賛とは素晴らしいことをほめたたえることです。キリストが十字架に貼り付けになったことを十字架の前に立って(あるいは跪いて)ほめたたえることです。キリストを知らない人にとってはこれはまったく理解できないことでしょう。でもキリストがなぜ十字架の磔刑に処せられたか?それがわかれば十字架を称賛する理由も分かります。

 絵や布、建物の装飾、アクセサリーなどにシンボルとして描くのなら十字架のしるしだけでも良いでしょう。しかし祭壇の十字架にはキリストの姿があるはずだと私は思います。カトリック教会にはただの十字架ではなくキリストの姿のある十字架を掲げましょう。そしてキリストのいないただの十字架ではなく、キリストの姿のあるキリストの十字架の前に立ち(あるいは跪き)称賛しましょう。heart

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2023年9月12日 (火)

ウルマ家族の列福~2


YouTube: La famiglia Ulma: La prima famiglia con 7 figli ad essere beatificata dalla Chiesa cattolica

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                                                 [VATICAN NEWSより]

ウルマ家族の列福式~ポーランド

 9月10日にポーランドのウルマ家の両親と子ども7人の列福式がありました。7人目の子どもはお母さんのお腹の中にいました。私は列福式のニュースで初めてこの家族について知りました。大戦中にユダヤ人をかくまったポーランド人が沢山いたことは聞いていましたが。収容所に入れられたポーランド人も沢山いました。ヨハネパロ2世教皇様が言っていたようにどんな戦争も悪ですね。

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                    [VATICAN NEWS から]

列福式


YouTube: Uroczysta msza św. z okazji Beatyfikacji Józefa i Wiktorii Ulmów i ich Siedmiorga Dzieci.

 

2023年9月 7日 (木)

祈りについて

 結婚を機に洗礼を求めて勉強された方が、「信者は一応日曜日にミサに行けばよいと思ってましたが、いろいろ大変ですね」と言ったそうです。それについて松永久次郎司教様はこう書かれています。「正にその通り、本当にキリスト信者であるというのは、ある意味では大変なことです。なぜなら、時をきめて、例えば盆と正月に行って拝めばよろしい、時々お墓参りに行けばよろしいというのではなく、ずっと一年中、朝から晩まで、神さまが私たちのお父さんであるということを、心にしっかりと刻んで生きていかなければならないからです。これが信者です。そして、そのことが姿・形となって現れるのが、お祈りなのです。」と書かれています。

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 長崎の方ならこの本を知っておられるでしょう。松永久次郎司教様が書かれた『祈りと秘跡』です。前半は祈りについて、後半は秘跡について書かれています。今頃になって私も読みました。とても分かりやすく、今忘れられている大切なことが書かれています。信仰生活がマンネリ化している人、洗礼を受けたばかりの人、カトリックに興味のある人にもお薦めします。

 「親のための祈り」の箇所から

信者にとって、他人のために祈るほど、自分のためになることはないのです。たとえ、まずいお祈りでも他人のためにささげるときは、自分のためにお恵みのもとになります。子供を守りたいなら、親のために祈るように子供に教えていてください。親のための祈りが子供を守ります。そしてそれがあとで、家族の祈りという大切なお祈りになっていきます。・・・親のために祈ることも、人間にとって大切なことの中に入ります。親のために祈る子供の姿は、とても美しいものです。神さまの祝福をまっすぐにひきだすような、美しさをもっています。そんな美しさを子供に与えてほしいと思います。

 勿論「子供のための祈り」や「夫婦相互のための祈り」についても書かれています。そして神学生や司祭職について、確かに神学生、司祭職の中には、人間として欠点をもち、尊敬に値しないと思われるお方もいるでしょう。しかし、彼らの人間的欠点を温かくおおいながら、彼らを神さまに召されたもの、神さまに近い役割を果たすものとして、尊敬してください。特に子供たちの前でそうしてください。こんなことが純粋な信仰を育てるのに役立ちます。

 この頃からすでに教会の危機が芽生え始めていたのかもしれません。今まで当たり前だったことがそうでなくなり始めた・・・祈りをあまりしなくなり、子供に祈りを教えない、主日のミサより他を大切にする、告解を軽視し、司祭に暴言を吐く・・・。これら信徒の怠りを司教・司祭様方がもっと早く諭し教え導いていたら今のような状況にはならなかったかもしれません。また司祭も一般信徒と同じような服装をして趣味に力を入れ、忙しいを理由に黙想や祈りをおろそかにする司祭の生活態度見れば、特に司祭になりたいと思う子供はいなくなるでしょう。良い司祭に出会えた子供は自分もそうなりたいと思うはずです。長崎や奄美の教会は召命が多いことで有名でしたが、今はとても少なくなりました。どの国でもミサに与る信徒は減り、神学生も減り続けています。

 皆さん毎日祈りましょう。子供のため、家族のため、病者のため、戦争や迫害で苦しんでいる人達のため、亡くなった人のため、教皇・司教・司祭・修道者のために、そして教会のために。

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2023年9月 6日 (水)

秋~ささやかな楽しみ

 夜になると虫の音が聞こえ始めました。「涼しくなったらどこかへでかけたいな~」と言っていた夫。まだまだ暑い日が続きますが確実に秋は近づいています。そろそろ計画だけでも立てて良いかな?

 地図を見ながら、日帰りが出来てまだ行ったことのない良い所はないかと探していますが、なかなか見つかりません。子どもたちが小さい頃に行った長島は色々な施設ができて、あの頃とは随分変わっているようです。また「平成の名水百選」に選ばれた志布志の「普現堂湧水源」にはまだ行ったことがありません。志布志方面も良いかもしれません。

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普現堂湧水源⇧


 地図を見ながらあれこれと考えるのも楽しいですね。

 年金生活の私たちですが、二人で行く「日帰りのお出かけ」は唯一ささやかな贅沢かもしれません。(*´∀`*) 

  でもガソリン高いな~(||゚Д゚)

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2023年9月 3日 (日)

教皇様モンゴル訪問

 ブログ記事をうっかり削除してしまいました。あらためて書き直します。

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 今月の1日から明日4日まで教皇様はモンゴルを訪問しています。教皇様のモンゴル訪問素晴らしいことですね。

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 今までも教皇様は中東やアルバニア、スリランカ、などを訪問されました。教皇様のこうした訪問は「カトリック信者の少ない国の中で暮らす人たちや貧しくて聖地巡礼もできない人たちのことを教会は決して忘れてはいない」というメッセージが込められていると思います。教皇様自ら足を運んでこれらの人々を励まし勇気づけることは素晴らしいキリストの恵みだと思います。

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モンゴルカテドラル:祭壇の中央にはキリストのいる大きな十字架、その両脇には聖ペトロと聖パウロの聖画、壁には十字架の道行きが続きます。外観もどっしりとした落ち着きのある建物です。

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モンゴルのカトリック教会⇩


YouTube: A Look at Mongolia's Catholic Church as Pope Francis Makes Historical Visit | EWTN News In Depth

2023年9月 1日 (金)

Rocknmob

2020年


YouTube: In The End - Linkin Park. 266 musicians from 35 countries #QuarantineMob Rocknmob

2023年


YouTube: Evanescence - Bring Me To Life. Rocknmob Moscow, 450+ musicians


 今年の7月初めには1000人のミュージシャンによるコンサートがルーマニアで、そして7月終わりにはモスクワで450人の演奏がありました。⇧ (ロックコンサートなのでtattooの人や悪魔のシンボルなどは見なかったことにcoldsweats01

 35ヶ国の人たちが参加して2020年に出来たことが今はできません。いつになったら出来るようになるのでしょうか?crying

2023年8月29日 (火)

洗礼者ヨハネの殉教記念日

 洗礼者ヨハネの殉教はあまりにも有名です。多くの画家たちも描いています。そこに登場するのはヘロデ王、妻ヘロデア、娘サロメそして洗礼者ヨハネ。母親にそそのかされて「ヨハネの首を」と言わせられるサロメも可哀そうですね。もしもヘロディアが愛情豊かな母親だったら・・・と思うと子育ては大切です。親が子供に善悪を教えないと子供は平気で悪事を行い、悪いことをしても罪の意識を持たない子になってしまいます。(;°-°;))) そのような子が親になると(>д<*)コワイ サロメもお母さんと同じような大人になってしまったのでしょうか?

 洗礼者ヨハネの様に、たとえ命を落とすことになるとしても主の教えをはっきりと言える信仰の恵みを願います。

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 ヨハネの首を盆にのせて持つサロメ。ヘロデアは大満足、ヘロデ王は複雑な気持ち。サロメはどんな気持ちだったのでしょう?

2023年8月26日 (土)

チェンストホヴァの聖母の祝日

 今日はチェンストホヴァ(Częstochowa)という町のヤスナグラ・パウロ修道院(Zespół klasztorny paulinów na Jasnej Górze)の中にある聖母の祝日です。「チェンストホヴァの聖母」「ヤスナグラの聖母」あるいは「黒い聖母」と呼ばれ親しまれ崇敬されています。

 チェンストホヴァ聖母巡礼の人たちが何日も前から続々と集まっています。ポーランドの人たちがどれほど聖母を愛しているかがわかるでしょう。heart (一昨日着いた巡礼団)⇩


YouTube: Szczyt Pielgrzymkowy w relacji video

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 下の動画は8月4日聖母の聖画のある祭壇でのご聖体顕示の時の模様です。ご聖体の前では皆がひざまずいてロザリオを唱えます。昔から日本でもそうでした。ご聖体拝領の時にもひざまずいていました。しかし今はご聖体顕示の時は椅子に腰かけたままの人も・・・聖変化の時にひざまずかなくなったせいですね。ご聖体(キリスト)を崇拝する心が薄れつつあるのでしょうか?weep 


YouTube: Codzienny Różaniec w Kaplicy Cudownego Obrazu (16:15 piątek 4.08.2023 Jasna Góra)

107  考えられないことですが、ご聖体拝領の時にひざまずいて受けようとした人にご聖体を授けない司教・司祭がおられるのも事実です。(゚ロ゚*) キリストはどんなにか悲しんでおられることでしょう。

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2023年8月22日 (火)

教皇様の主の祈り


YouTube: Pater Noster sung by JPII in Holy Name Cathedral Chicago

 教皇聖ヨハネ・パウロ二世のラテン語の主の祈り⇧

 教皇様方のラテン語の主の祈り⇩


YouTube: Pater Noster sing by the Popes | 1939 - 2013

 最近聖ヨハネ・パウロ二世教皇様のことを思い出しています。教皇様の動画を見ていると、教皇として進化論についてとかアッシジでの祈りの集い、またピオ十世会に対して等私としては納得できないことも色々とありますが、それでもとてもあたたかみのある素晴らしい教皇様だったと思います。


YouTube: Giovanni Paolo II - I momenti più dolci

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 聖母の被昇天後八日目の今日は「天の元后聖マリア」の記念日です。 そして昨日は私が特に尊敬している聖ピオ十世教皇様の記念日でした。聖ピオ十世教皇様についての動画です。⇩(字幕はスペイン語しかありませんが)


YouTube: Vida y obra San Pio X

2023年8月20日 (日)

ケーキ色々

  ヨーロッパには聖人の名前のついたお菓子やカトリックの祭日に食べるお菓子が沢山あります。サンタクララ、サンタマグダレナ、サンジュゼッペ(聖ヨセフ)、サンティアゴ(聖ヤコブ)、サンマルク(聖マルコ)、サンアントニオ、サンセバスチャン、ラファエロ、コロンバ、ガレット・デ・ロワ、ロスコン・デ・レジェス、クリーチ、パスハ、クレープ、天使の髪の毛、聖人の骨、等々。

 まだ作ったことのない聖クララのドーナツや聖アントニオのケーキ・・・そして諸聖人の日に食べるマジパンで作った聖人の骨にもいつか挑戦してみたいです。

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(上から)サンアントニオ(パドヴァ)のアマレットとケーキ、サンマルクケーキ・サンセバスチャンケーキそして聖人の骨

 どのケーキも手が込んでいて作るのは難しそうですね。でもいつか作るぞ!punch

2023年8月18日 (金)

本の紹介

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 息子から「ブラウン神父」シリーズの作者G.K.チェスタトンの1976年に出版された本が新たに文庫本として発売されたと聞きました。息子の薦めでこの『聖トマス・アクィナス』という本を早速買いました。聖トマス・アクィナスの専門家からも無条件の称賛を得ている本です。最初のはしがきに、

 今よりももっと世に知られて然るべきひとりの偉大な歴史的人物の一般向けの概説書―それが偽らぬ本書の狙いである。もし本書が聖トマス・アクィナスに関してほとんど聞いたこともないような読者を導いて、彼についてのさらに優れた書物へと誘う働きをすることになれば、本書の目的は達せられるであろう。

と、書かれています。

 「一般向けの概説書」と書いてあったので読み始めたのですが、少しは哲学用語を知っていなければ理解できない箇所もあります。(私が知らないだけかもしれませんがcoldsweats01)私は息子に「これはどういうこと?」と訊きながら読み進んでいます。それさえわかれば面白い内容です。皆さんもこの本を読んで、聖トマス・アクィナスについてもっと知りましょう。

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 もう一冊は澤地久枝さんが書かれた本です。「憲法九条の会」発起人の一人です。戦争を体験した彼女から発せられる声は真実であり、また編集者であった彼女の裏付けをしっかりととった内容は確かなものです。これからの時代を築いていく若い皆さんに読んでもらいたい本です。

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2023年8月15日 (火)

聖母の被昇天祭

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 聖母が亡くなり、彼女は魂と共にその身体も天に上げられました。聖母マリア様は神である救い主キリストを生んだ神の母なのでその特別な恵みをいただいたのですね。無原罪である聖母が魂だけでなく身体も天に上げられたのは不思議ではありません。ご復活後に昇天された主を信じるなら聖母も天に上げられたことを信じることができるでしょう。東方教会ではマリア様は亡くなったのではなく眠りにつき(生神女就寝祭)、魂だけ天に上げられて、天の国で新しい体をもらったと言われています。

 日本にキリスト教(カトリック)を伝えた聖フランシスコ・ザビエル(イエズス会)はこの聖母の被昇天の日に鹿児島の祇園之洲(ぎおんのす)に上陸しました。また聖イグナチオ・ロヨラと共に7人でイエズス会を創立した日も聖母の被昇天の日です。

 1999年「聖ザビエル渡来450年祭」の時にできた聖歌『ザビエル賛歌』はとても力強く、聖ザビエルの宣教への思いがよく歌われていると思います。聖母の被昇天の日は聖母賛歌とザビエル賛歌両方歌いたいですね。

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2023年8月12日 (土)

ゼノ修道士


YouTube: ゼノ死なない ゼノ・ゼブロフスキー修道士

 私にとっては聖コルベ神父様と同じく聖人であるゼノ修道士です。私も若い頃『ゼノ死ぬひまない』を読み、こういう人が聖人だと思いました。

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聖マキシミリアノ・マリア・コルベ神父

 


YouTube: コルベ神父

 来週の14日(月)は殉教者聖マクシミリアノ・マリア・コルベ(Święty Maksymilian Maria Kolbe)神父様の記念日です。コルベ神父様については上の動画を見てください。

 私が高校生の頃ポーランドの若者と文通をしていました。私がカトリック信者でコルベ神父様に興味を持っているのを知りコルベ神父様について書かれた雑誌や教会の冊子等を沢山送ってくれました。雑誌類はポーランド語で全く読めませんでしたが、多くの写真が載っていたのでとても嬉しかったのを覚えています。

 私の母は1982年(昭和57年)10月10日のヴァチカンでのコルベ神父様の列聖式に参列しました。全国から80余名の参加、鹿児島教区からシスター3名と信徒は母一人でした。コルベ神父様の列聖式なら一人でも是非参加するべきだと母の背中を押しました。

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 因みに父の洗礼名はマキシミリアノ・マリア・コルベです。

 私たちの教会は聖マキシミリアノ・マリア・コルベに奉献された聖堂で、コルベ神父様は私たち教会の守護聖人です。

 家族で夫の故郷ポーランドへ行った時に、コルベ神父様が殉教されたオシヴェンチム(アウシュヴィッツ)収容所の餓死室にも行き祈ることができました。その時の気持ちは言葉では言い表せません。

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聖マキシミリアノ・マリア・コルベ神父様の聖遺物

    (姶良カトリック教会)

  このように私にとってコルベ神父様はとても身近な聖人です。

2023年8月 8日 (火)

信仰の恵み

 ワールドユースデイリスボン大会も閉会し、世界中から集まった若者たちはそれぞれ自国へ帰って行きます。日本から参加した若者も今帰国の途についている人達がいるでしょう。

 私はこの大会に参加した若者の中から主の召命に応える人が沢山でることを祈ります。特に私の教区はもうすぐ助祭となる神学生の後に続く人はいません。神学生が一人もいない教区なんて・・・信徒の皆さんはこの重大な問題にさえ無関心です。このワールドユースデイに参加した若者たちが帰国後自分の信仰の恵みをまわりの若者に伝えることにより、その信仰の炎はより大きく広がり、主の呼びかけに応える若者が現れることを願います。

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教会のために召し出しを願う祈り

 いつくしみ深い神よ、

▴あなたの民を顧み、イエズス・キリストのために

生涯を捧げる司祭、修道者の召命をお与えください。

聖霊の恵みと力に支えられて、

多くの青年があなたの招きに応え、

あなたの愛に強められて、兄弟に奉仕する心を

与えられますように。主キリストによって、アーメン。

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 神よ、わたしは、あなたの国の証人となる人々が、

数多く出るように祈ります。▴キリスト信者の心に

聖霊の息吹を注ぎ、あなたの招きの声を強く響かせ、

召し出しに応える清らかな愛を燃え立たせてください。

さまざまな立場で、自分の召し出しを考えている人々が、

あなたの呼びかけにすすんで応えることができるように

してください。教会の母マリアよ、わたしたちの願いを

聞き入れ、あなたの子イエズスに取り次いでください。

                    アーメン。