コンピエーニュの女子跣足カルメル会修道女聖人に
12月18日フランシスコ教皇様はコンピエーニュの女子跣足カルメル会修道女、福者アウグスチノの聖テレジアと同志15名の修道女たちを列聖されました。
フランス革命時代には多くの司祭やブラザー、シスターは信仰に対する憎悪、迫害のために殺されて、殉教しました。
1794年7月17日断頭台で処刑された女子跣足カルメル会の16人の修道女たちはフランス革命によって殉教した多くの人たちの代表として聖人の列の加えられたのだと私は思います。
パリオリンピックの開会式の時、マリーアントワネット王妃が自分の首を持った姿はフランス革命の恐ろしい闇を見ているようでした。またあの演出を素晴らしいと言う人々を見ると、革命時代と変わらぬ傲慢な人間の姿を見る思いがしました。
でもこうして彼女たちが列聖されたことは、かつて「フランスは教会の長女」と言われてきた信仰がまた少しずつ戻ってきている証のようで、本当に嬉しいです。再び「フランスは教会の長女」と言われる日が来ますように。
参考までに、今回の列聖は通常の手続き(奇跡や科学的調査)や列聖式を行わずに、quipollens canonizatio(同等の列聖)という形式で列聖されました。これは聖性と英雄的徳の名声が長い間証明され、教会ですでに崇敬が行われていた人物に対して一定の条件のもとに行われる形式で、すでに1700年代(教皇ベネディクト14世)頃から行われているそうです。