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2024年6月21日 (金)

PALABRA DE DIOS

 酒井司教様たちは巡礼七日目、カルダス・デ・レイに無事到着されました。聖トマス・ベケット教会でのごミサ。説教台には「PALABRA DE DIOS」と、刻まれています。まさに「神の言葉」を語る場所ですね。私たちは神の言葉=神が語られていることばを聴かなければなりません。

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 説教台から朗読が行われ、答唱詩編が唱えられ、福音が朗読されます。そして説教が行われます。(説教台から行わない教会もありますが) 朗読台から説教をされる時に多くの司祭様は「神の言葉」を意識して、それにふさわしいお話しをされます。私たちはその話を聞いて、より深く神の教えを学びます。信徒の躓きになるような内容は避けてほしいですね。

 その点、酒井司教様の説教はいつも私の心に響くものです。主の深い愛に気づかされたり、自分の愚かさを反省したり・・・、司教様はいつも説教の準備を良くされていることが伝わります。準備はせずに聖霊が働くままに話すという司祭様もおられますが、たいていは内容に一貫性がなく、首をかしげてしまう内容のことがあります。教会の教えよりも自分の教えになってしまう・・・? 

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 去年聖トマス・アクィナスは列聖700年、今年は帰天750年、そして来年は生誕800年を迎えます。神学生の時に勉強された『神学大全』を思い出して、聖トマス・アクィナスに倣い、神の言葉を正確に伝える司祭が増えますように。

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聖トマス・アクィナス