アレキサンドリアの聖カタリナ
私は聖カタリナと言えば姉の霊名シエナの聖カタリナを思い浮かべますが、アレキサンドリアの聖カタリナも素晴らしい聖人です。彼女は哲学者、神学者、教育者、法律家の守護聖人です。
聖カタリナはキプロス島の王の娘またはアレクサンドリアの貴族の娘あるいはアレクサンドリアの知事の娘などと言われています。彼女は「神秘の結婚」(天国でキリストと婚約する)を幻視ししたことで有名です。
とても美しく学識豊かな聖カタリナは皇帝マクセンティウス(マキシミヌス)の偶像崇拝の命令に従わず、しかも皇帝が集めた異教の50人の賢者たちを論破し、逆に彼らをキリスト教へ改宗させたと伝えられています。皇帝は彼女に信仰を捨てれば妃にするとまで言いましたが、彼女は信仰を捨てませんでした。怒った皇帝は彼女を車輪に縛り付け身を引き裂く刑を命じましたが失敗、最後に彼女は斬首刑によって殉教しました。
聖カタリナは両親に向かって、「名声、富、容姿と知性で自分を超える男でなければ結婚しない」と宣言したと言われています。でもキリストを知った彼女にとっては、キリストはこの世の名声、富、容姿、知性を超えた方でした。キリストの花嫁になりたいと思うのは至極当たり前のことですね。