聖ヒエロニムス司祭教会博士(記)
執筆する聖ヒエロニムス カラヴァジョ 作
今日は聖ヒエロニムス司祭教会博士の記念日です。ヒエロニムスの時代にはすでに聖書はヘブライ語からラテン語に訳されたものが沢山ありました。聖ヒエロニムスはこれらの誤りを訂正したり、ギリシャ語訳と照らし合わせたりしてラテン語訳聖書の校訂をしました。そしてラテン語訳の決定版ウルガタ聖書を完成させました。
私の日本語のお薦め聖書はフランシスコ会訳(サンパウロ出版)とバルバロ訳(講談社出版)の聖書です。
教会でのごミサで使用しているのは新共同訳聖書(カトリックとプロテスタントの共同訳)です。共同訳ができたのはエキュメニズムの影響です。私はカトリックにはカトリックの良い聖書があるのでわざわざプロテスタントと同じ聖書を使う必要性を感じません。聞くところによるとプロテスタントのなかでもエキュメニカル派とカトリックだけが新共同訳聖書を使っているそうです。フランシスコ会訳の聖書は何のためにあるのでしょうか?
私は家ではバルバロ訳とフランシスコ会訳両方を使っています。 昔からのカトリックの聖書解釈に忠実な注釈をつけているのはバルバロ訳だと思います。聖書の注釈はとても大切です。フランシスコ会訳聖書が分冊だった時の注釈は合本になってからだいぶ省かれているような気がします。それでも新共同訳よりフランシスコ会訳を押します。新共同訳はエキュメニカル派に、カトリック教会のごミサではバルバロ訳は無理としてもフランシスコ会訳を!
フランシスコ会訳聖書