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2023年5月

2023年5月31日 (水)

認知症

 聖母の月も今日で最後、一昨日は「教会の母聖マリアの記念日」そして今日は「聖母の訪問の祝日」です。毎日聖母のご加護に感謝しながら過ごしています。幸いなことに今は夫婦仲よく穏やかに過ごしていますが、この状態がいつまで続くかはわかりません。

82 「認知症」とは本当はどういうものなのか、知っているようで本当はよくわかっていませんでした。だんだんと自分や夫にも関係してくることと思い『ボケ日和』という本を買って読みました。

 認知症と言っても加齢による単なる脳の老化からアルツハイマー型認知症のように病気が原因のこともあります。何れにせよ早く専門医に診てもらうことが大切なようです。薬で進行を遅らせたり、症状を和らげたりできるからです。

 初期の頃は家族でも気づきにくいこともあるようですが、おかしいなと思ったら「物忘れ外来」や「認知症外来」へ早めに連れて行くことが大事だそうです。『年のせいだ』とか『まだ大丈夫だろう』と思わず、早めの診察・治療を受けましょう。

 この本を読んで、『そういえばあの人はひょっとして初期の認知症だったのかも…』と、思える人が2~3人いました。もしあの時に認知症が原因だったとわかっていたら、私はもっと違った態度をとれたのにと後悔しています。

 私自身に認知症の疑いが出た時には、迷わずに病院での診察・治療を受けられるように夫に頼みました。そして時期が来たら施設に入れてほしいということも伝えました。夫も同じ考えです。認知症が原因で家族に亀裂が入ってしまうこともあるようですから、子どもたちにもそう伝えておこうと思います。

 以前施設での認知症患者への虐待というニュースもありましたが、加害者はほんの一握りの人で、ほとんどの職員は毎日一生懸命に入所者のために働いておられると思います。私は職員の皆さんを信じてお任せするつもりです。Photo_3

 結局認知症になるかどうかは自分ではまったくわかりません。もしその時が来たら素直に受け入れる(しかない?)。認知症にならなくても、周りにいる認知症の方やその家族を理解して、明るく優しい気持ちで接するようにしたいと思います。

2023年5月28日 (日)

聖霊降臨の主日(祭)

 

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 マリア様は聖霊によってイエズス様を身ごもりました。イエズス様が洗礼をお受けになる時にも聖霊が降りました。そしてキリストのご復活から50日目に聖霊はすべての人々の救いの業を行う(世界中に福音を宣べ伝える)ために弟子たちにおりました。聖霊に満たされた彼らはキリストの教えを正しく力強く宣教し始めました。そして聖霊は今も働き続けています。

「聖霊は教会の中と信者の心の中に、あたかも神殿におられるように住み、信者の中で祈り、かれらが神の子となったことについてのあかしをたてられる。
この霊は、教会を全き真理に導き、交わりと奉仕のうちに教会を一つにまとめ、位階制度と霊能(カリスマ)との種々のたまものをもって教会を教え導き、霊の実りをもって教会を飾られる。」(『教会憲章』より)
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 以前私の小教区では何か始める前には「聖霊に向かう祈り(始業の祈り)」(文語)を唱えていました。この祈りは『カトリックの祈り』には載っていません。『カトリック教会のカテキズム』2671に口語文で載っています。

  聖霊に向かう祈り(始業の祈り)[文語]

聖霊来たり給え、信者の心に充ち給え。

 ▴主の愛熱の火をわれらに燃やしめ給え。

主よ、聖霊を遣わし給え、しかしてよろずの物は造られん。

 ▴地の面は新たにならん。

祈願 聖霊の光をもって信者の心を照らし給いし天主、同じく聖霊をもってわれらに正しきことを悟らしめ、その御慰めによりて常に喜ぶを得しめ給え。われらの主キリストによりて願い奉る。

 ▴アーメン。

(原罪なくして宿り給いし聖マリア、

 ▴御身に依り頼み奉るわれらのために祈り給え。)

  聖霊に向かう祈り(始業の祈り)[口語]

聖霊来てください。信じる人の心を満たし、あなたの愛の火を燃やしてください。

天の王、慰めの霊、真理の霊、いずこにも在し、すべてを満たすかた、すべての善の宝庫、人生の援護者、来てください。わたしたちの心に住まい、わたしたちを清め、救ってください。ああ、いつくしみ深いかた。

原文のラテン語

Veni, Sancte Spiritus,reple tuorum corda fidelium:
et tui amoris in eis ignem accende.
Emitte Spiritum tuum et creabuntur;
Et renovabis faciem terrae.
Oremus
Deus, qui corda fidelium Sancti Spiritus illustratione docuisti: da nobis in eodem Spiritu recta sapere; et de ejus semper consolatione gaudere. Per Christum Dominum nostrum. Amen.

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 最後には「聖母への祈り(終業の祈り)Sub tuum praesidium」を唱えていました。この祈りも『カトリックの祈り』には載っていません。

  聖母への祈りSub tuum praesidium

天主の聖母のご保護によりすがり奉る。

いと尊く祝せられ給う童貞、

必要なる時に呼ばわるを軽んじ給わず、

かえってすべての危うきより、

常にわれらを救い給え。アーメン。

  Sub tuum praesidium (原文のラテン語)

Sub tuum praesidium confugimus,
Sancta Dei Genetrix.
Nostras deprecationes ne despicias in necessitatibus,
sed a periculis cunctis libera nos semper,
Virgo gloriosa et benedicta.

 フランシスコ教皇様は2018年のロザリオの月(10月)に「ロザリオの祈り」の最後に、古来の「聖母への祈り: Sub tuum praesidium(聖母に捧げる祈りの中では最古3世紀頃)」と、悪との闘いでの保護と助けを願って「大天使聖ミカエルに向う祈り」を唱えるよう勧めています。

2023年5月23日 (火)

カテキズムの勉強

 聖書の勉強会はよくありますが、カテキズムの勉強は洗礼(成人)や堅信を受ける前に勉強するくらいで、日頃カテキズムの本を手にするのは何か疑問があったり、確認したいことがある時くらいです。

 カテキズム(要理教育)はとても大切です。カテキズムがしっかりしていればおかしな話しや異端的な話しの間違いにすぐ気づき、感化されることはありません。

 今私の勉強しているカテキズムはカトリック大阪大司教区の『信仰養成連続講座:カトリック教会のカテキズムを学ぶ』です。講師は酒井俊弘司教様です。私はカトリックのことをよくわかっていたつもりだったのですが、この講座を受けながら多くのことを忘れていたり、知らないことが沢山あることに気づかされました。司教様のお話しの後の聴講者さんたちの質問も様々な内容で勉強になります。


YouTube: 「カテキズムの第2編 キリストの神秘を祝う(カテキズム1210-1245)」のコピー

 これからもこの講座を聴き続けますが、せっかく学んだことが頭の中に入っても忘れてしまいそうです。ノートにとって繰り返し見るようにします。

2023年5月22日 (月)

カッシアの聖リタ

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 カッシアの聖リタ(St.Rita da Cascia) 

 聖リタは親の勧めで結婚し家庭を持ちましたが、夫の暴力をふるう激しい性格に苦しめられました。彼女は信仰によって耐えて、家庭を守り支えながら夫の回心を祈りました。夫は回心しましたが、彼を恨む者に殺されてしまいます。そして息子たちも病気で亡くなりました。

 家族を失った後に彼女は小さい頃から憧れていた修道女になるためにカッシアのアウグスティノ修道院に入りました。彼女の額の傷は彼女が祈っている時に十字架のキリストの茨の冠の棘を受けたものです。

 聖リタが「望みのないときの助け手」と言われるのは、不可能な望みを聖リタに取り次いで主に祈り続けた多くの人がその望みを叶えることができたからです。苦しんでいる人、希望のない人、涙を流している人、特に家庭内のことで苦しんでいる人達は主に助けを求める時、聖リタに取り次いでもらうのも良いかもしれません。

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2023年5月18日 (木)

主の昇天

 

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 キリストのご復活後40日目の今日18日(木)は主の昇天の日です。(第二ヴァチカン公会議後復活節第7主日に移すことができる=今年は5月21日)

 キリストは十字架にかけられて亡くなり、復活して40日の間たびたび使徒たちに現れ共に過ごされました。そして彼らの目の前で天に昇り、天主の右の座に着かれました。

 私たち信者は キリストを通していつかは天の御国に入れるという希望を持って毎日を過ごします。そして主への感謝と共にすべてを主に委ねて心安らかに死を迎えることができますように。

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2023年5月14日 (日)

初聖体


YouTube: Uroczystość Pierwszej Komunii Świętej - Niedziela 5 czerwca 2022 roku.

 ポーランドでは5月マリア様の月に多くの教会で初聖体があります。この初聖体の動画は去年のものですが日本の初聖体と違うので驚かれるでしょう。子どもが初めてご聖体をいただくことは本人も家族にも大きな喜びであり、信仰生活の大きな力となります。

 初聖体を受ける子どもと両親(家族)は一緒にひざまずいてご聖体を拝領します。(動画は56分頃から)ポーランドでは家庭でも親が子どもたちに信仰を教えます。そしてご聖体(キリスト)をとても大切にしていますから、ひざまずいて舌で受けます。

 日本でもせめて初聖体の時には家族そろってひざまずいて(本人だけでもひざまずいて)、舌でご聖体を拝領をしたら素晴らしいと思いますし、そのようにされる司祭を私は信頼します。

 そしてもう一つご聖体をいただく形態よりももっともっと大切なこと・・・ポーランドでは初聖体を受ける子どもと家族はゆるしの秘跡を必ず受けてからごミサに与ります。私たちも司祭に頼んでそうしました。ということは日本ではそう教えない司祭が多いのでしょうか?

2023年5月13日 (土)

ファティマの聖母

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ファティマの聖母の祈り

ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。アーメン。

 皆さんはこの祈りをいつもロザリオの各連の最後(栄唱の後)に唱えていると思います。特に主の憐れみ・救いを最も必要としている人のために祈ることはとても素晴らしいことだと思います。


YouTube: En Fátima apareciste | Canción Virgen de Fátima

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 今年のワールドユースデーはポルトガルのリスボンで開かれます。おそらくファティマへの巡礼もあるでしょう。参加される方は是非教会のために祈ってください。そして司祭・修道者への多くの召出しがありますように。heart

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2023年5月 9日 (火)

聖母の月~バラ園

 5月は「聖母の月」ですね。毎日唱えるロザリオの祈りに使うロザリオの意味は Rosarium=バラの冠です。ですからバラと言えばマリア様、マリア様と言えば白ユリとバラを思い浮かべます。聖母の月なので今日はバラ園へ行ってきました。

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バラとアジサイが一緒に咲いていました。

 マリア様に良く似合うバラはやはり薄いピンクのバラでしょうか。すべてを優しく包んでくれるような色のバラ。

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聖母の月に思うこと

 世界中で「私に聖母が現れた」という人は何千人といます。ひょっとしたら長い歴史の中では何万人かもしれません。カトリック教会が認めているものにはグアダルーペの聖母・ルルドの聖母・ファティマの聖母・ピラールの聖母・カルメル山の聖母・不思議のメダイの聖母など約24の顕現だけです。

 なぜ教皇庁(ヴァチカン)は担当者や司教たちと長い時間をかけて認定作業を行い、公認(あるいは否)を発表しているのでしょうか?聞いた話によるとそれは人々が聖母の形をとった悪霊に支配されないためだそうです。悪魔は決して醜い姿では現れません。私たちが警戒しないように優しい姿で現れます。悪霊に支配されないためとは大げさかもしれませんが、少なくとも羊たちが間違った道に迷い出ないようにとの思いからでしょう。とにかく偽聖母出現には気をつけましょう。またキリストから直接啓示を受けたという人についても、その啓示をまだ教会が認めていないのなら待ちましょう。

 聖母がご出現してもしなくても神の母であるマリア様はいつも私たちのために主にとりなしてくださっています。キリストが現れなくても主は私たちを愛してくださっています。

 今月13日(土)は「ファティマの聖母」の日です。教皇庁も認めているこの聖母の日にはマリア様を賛美してロザリオを唱えましょう。heart

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 私たちが死んだ後に天主のもとへ行く正しい道についてキリストはこう言っています。

「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通ってでなければ、だれも父のもとに行くことはできない」。(ヨハネ14章6節)

 煉獄は天主のもとへ行くための通過点です。煉獄には希望があります。なにも恐れることはありません。heart 

2023年5月 6日 (土)

教皇スイス衛兵宣誓式のミサ


YouTube: Holy Mass, Pontifical Swiss Guard Swearing-in

 いつも教皇様を守っておられるスイス衛兵。新しい教皇スイス衛兵の宣誓式のごミサです。

 共同祈願はスイスの公用語ドイツ語、フランス語、イタリア語の3ヶ国語でしたね。私がわざわざこの動画を載せたのは、ご聖体拝領(1:30:00頃から)を見てもらいたかったからです。ご聖体を手で受ける人もいます(特に日本ではそれが良いことのように勧められています)が、教皇スイス衛兵は皆口(舌)で受けています。そしてパテナの大切な役目もわかりますね。

 勿論私は舌で受けています。この教区でたった一人でも気にしません。私には教皇スイス衛兵がついているから!happy02

2023年5月 1日 (月)

労働者聖ヨセフ

 今日もまた主に感謝!5年前の今日5月1日に大きな大きなお恵みをいただきました。それは私達家族だけでなくむしろ教会にとって大きなお恵みでした。

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 皆さんは「コンバットロザリオ」をご存じですか?そう、あのヴァチカンの教皇スイス衛兵大佐が持っているロザリオです。そのロザリオには聖ベネディクトのメダイが付けられています。

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 ロザリオにメダイを付けるとは良いアイデアです。私はロザリオを何本か使っています。というのも、ベッドの近くに1本、家族で祈る食堂に1本、パソコンの近くに1本、そして教会、病院、買い物等に持って行くそれぞれのバッグにもロザリオを入れています。本当は司祭やブラザー・シスター方のようにいつも一つの同じロザリオを身につけているのが一番良いのかもしれませんが、ポケットの無い服だったりするとそうはいきません。

 今日は労働者聖ヨセフの日なのでロザリオに聖ヨセフのメダイを付けました。マリア様だけよりもヨセフ様が一緒の方が良いでしょう。

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 他のロザリオには大天使聖ミカエルや聖ホセマリアのメダイを付けました。自分の守護の聖人や守護の天使のメダイを付けるのも良いかもしれませんね。それで祈ればその聖人たちが取り次いでくださるかもしれませんよ。confident