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2023年4月 7日 (金)

聖金曜日(主の受難)~聖土曜日


YouTube: Sorrowful Mother- Catholic and Orthodox Ukrainian Lenten Hymn

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『典礼憲章』によると:

主の受難と死去の聖金曜日に行われる復活断食は、神聖なものである。それは、いずこにおいても守るべきものであり、また、適当であれば、聖土曜日にも続行すべきである。・・・信者は、可能であれば過越の聖なる断食によって復活徹夜祭に備えることが勧められています。

 つまり聖金曜日と同じように聖土曜日も「復活の聖なる徹夜祭」までは断食と沈黙そして祈りで過ごすのが望ましいということです。私は聖金曜日は大斎小斎と祈りを大切にして過ごしますが、聖土曜日は毎年ご復活の卵や様々な準備に追われて忙しく過ごしています。今年も教会での卵の準備に掃除、家でも同じく卵や料理の準備があります。これで良いのでしょうか?主のご復活を待つのに一番大切なことをおろそかにしているような気がします。そう、聖書にあるマリアとマルタの話のように。

 ある神父様はマルタとマリアの話について「おそらくマルタもマリアと一緒にキリストの話を聞き、その後マリアはマルタを手伝って一緒にもてなしの準備をしたのではないだろうか・・・」と書いておられます。確かに優先すべきことを先ずはする、それもあわてていい加減にするのではなく落ち着いてじっくりと行うことが大切だということでしょう。

 主のご復活を迎える準備で卵やご馳走を用意することは大事ですが、それよりも大切なのは心の準備だということを忘れないようにします。そして何よりも聖なる過越しの三日間教会へ行くことが一番大切ですね。