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2022年3月 6日 (日)

善をもって悪に勝ちなさい

だれに対しても、悪に悪を返さず、すべての人の前でよいことを行うよう心がけなさい。・・・自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。・・・敵が飢えているなら食べさせよ、渇いているなら飲ませよ。・・・悪に負けてはいけません。むしろ善をもって悪に勝ちなさい。 (ローマ人への手紙12章)

 悪に対して悪で勝とうとする人たちのなんと多いことでしょう。家庭内の夫婦間の争いや親子兄弟姉妹間での争い、隣人や友達の間の争い、国と国との争い等々、悪に悪で勝とうとした結果、亀裂は修復不可能な状態まで悪化してしまいます。

 私自身悪に善をもって戦うことがいかに難しいかよくわかっています。それでも先ずキリスト者なら善をもって悪にうち勝つように頑張らなければ!それがキリストの教えです。キリストは私たちの罪の贖いのために十字架にかけられました。キリストの教えを知らない人達にも「善をもって悪にうち勝つ」ことが正しい道だと示さなければなりません。とは言っても当事者たちにとってはそんなことを考える余裕などないのかもしれません。かねてからそういう心持ちでいなければ、事が起きてからでは対応できないでしょう。

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 争いのあるところには平和を・・・と、誰もが望んでいるはずなのに、その争いを煽る人たちがいます。悪人を作り上げその悪人に勝つまで戦い続けなければ平和は来ないようなことを言う人達は、まるで戦いをわざと長引かせているように思えます。第二次世界大戦やベトナム戦争、イラク戦争のことはもう忘れてしまったのでしょうか?

 戦いが起きてしまったら次はいかに早くこの戦いを終わらせるか、各国指導者たちの知恵比べです。賢いのはどの人でしょう?火が燃えだしたらそこに油を注ぐのではなく、本気で火を消そうとする人を私たちは見極めなければなりません。

Photoゴルバチョフとレーガン

 この時のお約束、破ったのはどちら?