ヴェローナの聖ペテロ殉教者
昨日29日はシエナの聖カタリナと同じくヴェローナの聖ペテロの記念日でもありました。実は私はこの聖人について知りませんでした。Fr Z.のブログで知りました。
それによると、彼はドミニコ会員で異端のカタリ派に説教していましたが、1252年に暗殺されました。犯人は後に回心したようです。彼はまた優れた異端審問官でもありました。
異端審問と聞くとすぐに眉をひそめる人が多いでしょう。そう、私たちは学校で異端審問がどれほど極悪非道かを教わりました。しかしFr.Zは書いています。「異端審問はよく理解されておらず、多くの嘘と黒い偽りの伝説におおわれています」と。魔女狩りなどは異端審問とはまったく別のものです。
以前にも「フランス革命」について書きましたが、私たちは極端に偏った歴史を教わってきました、最近ではトランプ前大統領に関する極端に偏った報道があります。
話がそれてしまいました。異端審問は今は教理聖省の役目です。とても大切です。だからこそ慎重に行わなければなりません。そして先ずは回心を促すことです。相手が回心するようにその間違いを懇切丁寧に説くことです。教会内でカトリックの教えとは違うこと、反することを公に言ったり書いたりすることを止めさせることは必要です。そう書くとすぐに「言論の自由だ!」と叫ぶ人がいますが、その人たちは人間中心に物事を考える人であって、すべてをキリスト中心に考えていない、生活の中心にキリストのいない人たちだと思います。
今の時代だからこそ、主の不変の教えを伝え続けるために検閲官や審問官が必要なのです。主の教えを曲げて世間に合わせるのではなく、世間を主の教えに合わせるように導くのが宣教だと思います。