十字架称賛の日
どの聖堂に入ってもまず目に入るのが正面の祭壇上にあるキリストの十字架です。キリストの身体のない十字架はただの十字架、二人の強盗もキリストと同じように十字架につけられました。十字架に磔になったキリストの姿があってこそ十字架の意味がはっきりと伝わります。
十字架称賛の日、キリストの身体のない十字架について、「キリストはすでに復活しているからキリストの身体はなくてもおかしくありません」というこじつけの説明は聞きたくありません。キリストが十字架にかけられた意味をキリストのいる十字架の前で黙想したいです。
『ローマ・ミサ典礼書の総則』
117 祭壇は少なくとも一枚の白い色の祭壇布で覆われる。さらに、祭
壇上もしくは祭壇の近くに、火をともしたろうそくを以下のように置く。
どの祭儀においても、少なくとも 2 本を置く。あるいは、とりわけ主日
のミサや守るべき祝日の場合は 4 本もしくは 6 本、また、教区の司教
が司式する場合は 7 本を置くようにする。なお、祭壇上あるいは祭壇の
近くに、磔刑のキリスト像のついた十字架を置く。ろうそく台と磔刑の
キリスト像のついた十字架は、入堂の行列の際に運ぶことができる。
総則では「祭壇上もしくは近くに磔刑のキリストの像のついた十字架を置く」とあります。教皇様のごミサでは祭壇の中央にキリストの十字架を置いています。たとえ祭壇の後ろにどんなに大きく立派な十字架が掲げられていても、教皇様は主に向いています。祭壇がキリストの体ならなおさらその上にマイクを置くのではなく十字架を。
そもそも以前のような祭壇で、祭壇(十字架と聖櫃)の方を向いてごミサをあげていた時にはこのような問題は起きなかったのです。
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カトリックならキリストの身体のある十字架を!