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2023年8月 5日 (土)

十字架の道行き

 

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  ワールドユースデイも現地では5日目の朝を迎えようとしています。4日目に十字架の道行きがあったというので、私も動画を見ながら一緒に祈れたらと思い、アップされた動画を見たのですが・・・『う~ん、これが十字架の道行きか~!』という感想です。十字架の道行きをしながら祈るのではなく、「十字架の道行き」というパフォーマンスを観客が見るという感じですね。ですから最後に観客から拍手が・・・。

 今まで各国で行われたワールドユースデイを見て私が思ったことは、これは巡礼(毎日のミサ・講話・黙想・祈り・カテケージス)というよりも、若者が集まり楽しく過ごすお祭りという印象です。ですから今回の十字架の道行きのやり方もありなのかな。ホームステイに感動し、ミュージックコンサートに盛り上がり、楽しそうに歌い踊る若者たち。参加している国によってはご聖体顕示の前で跪いて静かに祈る若者もいましたが。

 帰国後に元の生活と同じ生き方をするのではなく、信仰の実りを生かした生活に少しでも変えることができることを願います。例えば日曜日のミサに必ず与る、ゆるしの秘跡を度々受ける、朝晩祈る、悪への傾きをやめる等々。そして何よりも私が一番望むことは司祭・修道者への召し出しに応える若者が増えることです。

 毎回世界各国でワールドユースデイは開催されてきました。本当なら大会ごとに教会は若者であふれるはずなのに、逆に若者は教会から消え続けています。神学校も閉鎖されていきます。お金をかけてこのお祭りを続ける意義が本当にあるのか、このままで良いのか今再考する時期かもしれません。

 次回の開催国はアジア?日本は信者が少ないので無理でしょう。お隣の韓国なら可能かもしれません。あるいはアフリカ?それとも今回で最後?大会最終日の派遣のミサ後の発表が楽しみですね。