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2022年4月 1日 (金)

ウクライナとロシア

 ウクライナとロシアの戦争を一歩引いて冷静に考えてみましょう。

 武器を使って殺戮することは最悪なことです。戦争は悪です。武力で相手国をねじ伏せるのは悪です。誰でもわかる当たり前のことです。勿論ロシアだってよくわかっていることです。だれもこんな事はしたくありません。しかし、NATO軍やアメリカ軍が協力してくれると思いこみ、ロシアを挑発し続けたウクライナ。それに忍耐しきれずに武力侵攻という苦渋の選択をしてしまったロシア。しかし今のアメリカや西側からの報道を見聞きすると一方は正義、一方は悪だけの構図しか見えません。

 ロシアがウクライナに侵攻するまでの歴史や正確な経緯を把握しなければなりません。またウクライナは多民族国家です。ウクライナ人だけでなくロシア人もポーランド人もたくさん住んでいます。それらの人たちの今までの生活もよく知ったうえで冷静に判断すべきでしょう。

 イラン・イラク戦争の時、私たちはアメリカやイギリスの報道だけを信じて、フセイン大統領を嘘つきで化学兵器を使おうとする極悪非道な人だと信じこみました。

 日本の歴史もよく考えてみましょう。太平洋戦争に至るまでの経緯、終戦を迎えるまでの経緯、そして戦争中のマスコミの報道のあり方。

 「戦争は悪です。正しい戦争などありません」と、教皇ヨハネパウロ二世も言っています。ロシアは侵攻を直ちにやめ、ウクライナも武器を置きましょう。両国ともお互いキリストの教えに立ちかえり、回心して殺し合うことを止めましょう。フランシスコ教皇様はウクライナだけでなくロシアのためにも祈りましょうと呼びかけています。


YouTube: ロシアとウクライナをマリアの汚れなきみ心に奉献する