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2019年9月28日 (土)

聖トマス西と15殉教者の記念日

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聖トマス西と15殉教者の記念碑:中町カトリック教会


 26聖人は有名ですが、聖トマス西と15人の殉教者についてはよく知らない方もおられると思います。

 1987年教皇ヨハネパウロ二世によって列聖された最初の日本人司祭聖トマス西、また15人の殉教者の中で特に知られているのが二人の聖女、長崎の聖マグダレナと大村の聖マリナでしょう。二人共ドミニコ会の第三会員でした。聖マグダレナは13日間も穴吊りの刑に耐えて天国へ召されました。聖マリナは火あぶりの刑で殉教しました。

 私が特に気になった聖人が京都の聖ㇻザロです。彼は捕えられた後、拷問に耐え切れずに転んで信仰を捨てると言いました。しかし牢獄に戻った彼を司祭や信徒たちが励ましました。励まされた彼は再び信者であると信仰告白して穴吊りの刑で殉教したのです。

 転んで牢獄に戻ってきた彼を司祭や信徒たちは責めるのではなく励ましたのです。彼のために一生懸命祈ったことでしょう。これこそがキリストの愛の教えです。彼自身の痛悔の祈りと信者たちの祈りによって消えかけていた彼の信仰の炎は再び燃え上がりました。

 迫害、病気、様々な問題で苦しんでいる人や孤独な人のために祈ることがどれほど大切か、この聖ㇻザロの話でよくわかります。「祈らない聖人なんて聞いたことがない」と聖ホセマリアも言っています。祈りと信仰は切り離せません。「祈りのないところには信仰もない」と言っても過言ではないと思います。

 聖トマス西と15人の殉教者についてはカトリック中央協議会のホームページに詳しく載っていますのでご覧ください。私たちは聖人として名前の記録された人達の他にも多くの無名の殉教者がいたことを忘れてはなりません。

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https://www.cbcj.catholic.jp/wp-content/uploads/1988/08/tomas.pdf