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2018年5月31日 (木)

キリストの聖体(祭)

 この前の日曜日は三位一体の祝日でした。この日にはよくごミサで三位一体の説明のために何かに例えた話を聞きます。しかし今まで納得できるような良い例えを聞いたことはありません。というよりも「それは違うでしょう!」と言いたくなることがしばしば。

 そもそも神様をこの世のものに例えるのには無理があります。この世のものはすべて神の被造物なのですから、無限の造り主を有限のつくられた物に例えるのは無理。

 水やワインに例えたり、人の顔や手に例えたり・・・どれに例えても形態や見え方が変わるだけで同じものです。三位一体の時に説明したように父と子と聖霊にはそれぞれにペルソナがあるのです。一つのペルソナではありません。これを無視すると間違った三位一体の説明になります。

 今日Fr.Zのブログを読んで、日曜日からずっとモヤモヤしていたことが晴れました。(ロザリオのおかげかな?)Fr.Zのブログにも同じようなことが書かれてあったからです。三位一体の間違った例えについて。

The Trinity is like…

Arianism – the sun, which produces light and warmth
Tritheism – the same wine in three bottles
Partialism – the egg which has shell, white and yolk or a shamrock with three leaves
Modalism – water, which is ice, fluid or steam

 ですから三位一体を何かに例える必要はないのです。私たちが信じるのは父と子と聖霊の唯一の神です。それでいいのです(と私は思います)。

 ところで今日は典礼暦では三位一体の主日後の木曜日「キリストの聖体」の祝日ですが、国によっては次の日曜日(今年は6月3日)に祝われるようです。教皇様も3日の日曜日の夕方6時からミサをたてて、その後ご聖体行列があります。

 ご聖体は私たちの霊的食物です。私たちの内的成長に欠かせないものです。このキリストからの最高の贈り物に感謝します。

Corpus_christi_17_2 2017年 ケルン大聖堂での「キリストの聖体」