国境なき医師団
国境なき医師団(MSF)が50周年を迎えました。今までの主な紛争地域への援助活動を見ると、いつもどこかで人間同士は殺し合っていることがよく分かります。そして殺し合いを命じる人ではなく子供たちや弱い人々が圧倒的に犠牲になっています。
MSFが人道支援活動を行った紛争地域の一部
1971年国境なき医師団設立のきっかけとなったナイジェリア東部ビアフラ戦争(1967年勃発)
1975年ポルポト政権から逃れるカンボジア市民を援助
1976年中東・レバノンの内線
1980年ベトナム軍のカンボジア侵攻
1984年エチオピア飢餓・軍事政権による援助物資の横領発覚
1991年湾岸戦争に続く内乱で難民になったクルド人への救援
1992年ソマリア内戦(1988年勃発)人道的支援を理由にアメリカ中心の多国籍軍の過剰な軍事介入を非難
1994年ルワンダで民族大量虐殺(ジェノサイド)が発生
1995年ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992年勃発)での虐殺や強制移住が起きていることを国際社会に訴えた
1995年チェチェン紛争(1994年12月)で市街地が壊滅状態の中、医療・人道支援を開始
1999年コソボ戦争(1998年内戦激化)NATO軍の軍事介入を「人道的介入」と正当化する発想を非難
2002年アンゴラ飢餓対応(政府軍と反政府軍の停戦合意後)
2003年イラク戦争
2004年アフガニスタンから撤退(1980年から24年間援助活動を行う。2009年に活動を再開する)
2009年スリランカ内線
2009年スーダン、ダルフール紛争(2003年勃発)スタッフが拉致される事件が発生
2012年シリア内線(2011年勃発)援助を開始するが2014年スタッフが拉致・拘束される事件が発生
2013年ソマリアからの撤退 内戦が勃発した1991年から22年間援助を続けてきた間に合計16人のスタッフが殺害された。2017年に援助活動を再開
2015年イエメン紛争激化
2015年アフガニスタンの外傷センターがアメリカ軍の空爆を受けて、患者とスタッフ42人が亡くなる。紛争地でのMSF関連施設への砲爆撃は75件106回
2017年ロヒンギャ難民危機
紛争地域への援助だけでなく、スマトラ沖地震、ハイチ大地震、東日本大震災などの自然災害への救援、HIVやエボラ、新型コロナウイルスなどの感染症対策、乳児、子どもへのワクチン、栄養失調の治療、妊婦への支援、難民への援助等々MSFは活動しています。
最後に下記のレポートを是非読んでみてください。「MSFとアフガニスタン」とでも言いましょうか。またMSFへの寄付も忘れずにお願い致します。
https://www.msf.or.jp/news/detail/headline/afg20210824nt.html