11月21日(金)聖母マリア奉献の祝日にフィラデルフィアの聖ペトロ・パウロ大聖堂において、典礼省名誉長官ロバート・サラ枢機卿様によって伝統的なラテン典礼による晩祷が執り行われました。
日本に住んでいる私たちはこのような典礼に与ることはもとより目にすることもほとんどないでしょう。
Ave Maris Stella, Magnificat, O Salutaris Hostia, Ave Verum Corpus, Tantum Ergo など馴染みのあるラテン語の聖歌が聖堂に響きます。カトリック教会にはこのように美しい典礼があるのですよね。サラ枢機卿様に感謝!
レオ14世教皇様はトルコ共和国(27日~30日)とレバノン共和国(30日~12月2日)を訪問されています。ご訪問の様子はYouTubeでライブ配信されています。両国とも難しい問題を抱えています。教皇様の働きによって愛の実りがありますように。
ところで今の教皇様についてどのくらい知っていますか?意外と知らないことが多いのではないですか?
教皇レオ14世(Robert Francis Prevost)はアウグスティノ会の小神学校に入り、大学では数学の学位を取りました。アウグスティノ会で終生誓願を立てた後、カトリック系の高校で数学と物理を教えた時期もあります。まさに宗教と科学は対立するものではないという証ですね。27歳の時にローマの聖トマス・アクィナス大学で教会法を学び博士号を取得。1982年司祭叙階されその後宣教師としてペルーへ。1999年米国へ帰国、そして再びローマへ。ローマの聖アウグスティノ修道会の総長を12年間務めました。教会法の専門家であると同時に英語スペイン語は勿論のことイタリア語フランス語ポルトガル語ラテン語ドイツ語も少しできる教皇様です。![]()
ヴァチカンニュースが制作したレオ14世教皇様の生い立ちのドキュメンタリーを見てみましょう。
レオ教皇様はご自身好きな映画作品を4本あげています。どれも家族が描かれた人間味のあるドラマですね。これらの作品から教皇様のメッセージを感じます。
①
素晴らしき哉、人生!(1946年)
フランク・キャプラ監督 ジェームズ・スチュアート主演
②
サウンド・オブ・ミュージック(1965年)
ロバート・ワイズ監督 ジュリー・アンドリュース主演
③
普通の人々(1980年)
ロバート・レッドフォード監督ドナルド・サザーランド主演
④
ラ・ヴィタ・エ・ベッラ(1997)
ロベルト・ベニーニ監督 ロバート・ベニング主演
私は③と④はまだ見ていません。
私たち家族でポーランドへ行った時に、亡き夫に「ここだけは絶対に行ってもらいたい」と言われて、アウシュヴィッツ=ビルケナウ (ナチス・ドイツの強制絶滅収容所)に連れて行ってもらいました。
聖コルベ神父様が殉教された飢餓室を始め、人間がしたとは信じられないような残虐行為が行われた収容所を見ました。それ以来私は年を重ねるにつれ収容所を舞台とする映画を見るはきつくなりました。映画は作られたものとわかっていてもそれが現実のように思えてしまうからです。おそらく今後も『La vita è bella』 を積極的に見ることはないでしょう。
でも『普通の人々』はレッドフォード監督の作品なので是非中古のDVDで見ようと思います。また主演のドナルド・サザーランドも懐かしいですね。あのブラックコメディー『M*A*S*H』での軍医役のサザーランドの印象は強烈でした。
王であるキリストの祭日。今日は典礼暦の最後の主日、来週から新しい一年の待降節が始まります。
この一年の信仰生活を振り返ってみると、大罪は犯していないけれど毎日信仰の炎に燃えて生活していたかというとそうでもありませんでした。生ぬるい信仰生活でした。それでもご聖体をいただくことによって主に生かされた毎日でした。もしご聖体をいただかない生活を続けていたら、私は貧しい人や苦しんでいる人たちに目を向けることもほとんどなく、感謝することもなく、自分中心の今よりももっと傲慢で高慢な生活を送っていたと思います。
ところで「王」と聞くと普通人々は手の届かない別世界にいて多くの富を持ち多くの使用人に囲まれているイメージがあります。しかし世間一般の王とキリストの王は全く違います。正反対と言っていいでしょう。「人の子は枕する所もない」と言われたキリスト、使徒たちの足を洗った仕えるキリスト、ご聖体によっていつも私たちと共にいてくださるキリスト。十字架の死に打ち勝って復活されたキリストは愛によって私たちを集められた神の国の王なのです。
『みこころネット』に次の祈りがのっていました。
すべての人の心の王たるキリストに向う祈:
主イエズス・キリストよ、われは主を宇宙の王と認め奉る。*一切の造られしものはみな主のためなれば、願わくはわが上に主のすべての権能を行使し給え。われここに洗礼の約束を新たにし、悪魔とその業とその栄華とを棄て、よき信者として活くることを誓い、特に天主と、主の公教会との権利が勝利を得んために、わが力の及ぶ限り尽さんことを約束し奉る。イエズスの聖心よ、われはすべての人の心が主の聖なる主権を認め奉り、主の平和の支配が全世界に及ぶを得んがために、わが貧しき業をことごとく献げ奉る。アーメン。
前回のバレエに続いて今回はダンススポーツです。
私が特にバレエやダンススポーツ(社交ダンス)またアイスダンスが好きな理由は男性と女性がペアを組んで踊るからです。男性・女性があたりまえでなくなり、男らしいとか女らしいというだけで差別していると批判される変な世の中になっています。でも男女の違いがお互いを美しく見せるペアの踊りはやはり何とも言えない感動を与えてくれます。男性は女性を大切にし、女性も男性を大切にしている。男女の愛の姿を表現している芸術が好きです。![]()
YouTube: Minchul Jeon 2025 New Mariinsky Sensation!
キミン・キムさんと同じく韓国出身、今年マリンスキー劇場のファーストソリストとして入団したミンチョル・チョン(Minchul Jeon)さんです。
しなやかでキレがありその上優雅。美しいですね。キミン・キムさんと同様美しい舞台を見せてください。
https://www.youtube.com/shorts/1ezIpjb1Jco
⇧ 個人的に神にゆるしを願い祈るのは良いことですがそれだけでは十分ではありません。告解(ゆるしの秘跡)を受けなければなりません。何故なのかその理由を教えています。神から罪をゆるしてもらうために告解に行きましょう。それは天の国に入る準備でもあります。
YouTube のダイヤモンド盾を受賞したマッテオとエミリアーノのVlog「Lionfield」から。いつものピザネタですね。![]()
YouTube: Lionfield has a Japanese grandfather
なんと豪華なライスピザ
これなら絶対美味しいはずです。私はライスピッツァをAPPROVATA!
おまけ:彼らが日本に来た時の動画 ⇩
フルトン・シーン司教様(1895-1979)が「より深い信仰への5つの秘密」という話をされています。
① 毎日1時間(もっと短くても)神に静かな時間を捧げる。
② 継続的な祈りの生活、祈りとは信じていることを実践する方法です。
③ 聖書を学ぶ。毎日数節でも読む。聖書を通してキリストを知らなければ聖体拝領でキリストを知ることは決してできません。聖書を読むことがイエズスを真に知るために不可欠です。
④ 喜びをもって苦しみを受け入れること。困難に直面した時に「なぜ私なのか?」と問うのではなく「どうすればここから成長できるのか?」と自問してみる。人生に良い金曜日が無ければ、イースターサンデーはあり得ません。
⑤ 福音を宣べ伝え、大胆に生きること。カトリック教会を本当に憎んでいる人は世界中で100人にも満たないが、自分が誤解しているカトリック教会の姿を憎んでいる人は何百万人もいる。街角で説教をする必要はありません。行動を通して信仰を伝えたり、機会があれば愛をもって真実を語りましょう。
毎日短い祈りを捧げたり、聖書の一節を読んだりするなど小さな一歩でも神とのより深い関係を築くきっかけとなります。(Bishop Fulton Sheen)
正直私は子どもたちが小さい頃は静かに主に捧げる時間や、聖書を読む時間はそう持てませんでした。でもそれはそれでよかったと思っています。いつも主を忘れることはなく、毎日主に感謝しながら家事子育てをしていたことを主は喜ばれていたと思います。そして幸いなことに今は毎日主に捧げる静かな時間や聖書を読む時間はたっぷりとあります。![]()
11月1日ヴァチカンで聖ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿様を「教会博士」として宣言するミサが捧げられました。酒井司教様の巡礼団はそのミサに参加され、聖アンジェロ城からヴァチカンまで徒歩巡礼をされたようです。ご高齢の方も皆さんとても幸せそう!
聖ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿(1801.2.21~1890.8.11)は1825年に英国国教会の司祭になりました。1832年~33年にマルタ、シチリア、ローマなどを訪問中に殉教者の歴史や霊性に触れて、カトリックへの関心が深まり、ついに1845年御受難会の司祭に信仰告白をして改宗し、カトリック教会の信徒となります。1947年にはカトリック司祭の叙階を受けます。そしてレオ13世教皇より枢機卿に任命されました。没後2019年10月13日にフランシスコ教皇によって列聖され、今回聖ジョン・ヘンリー・ニューマン教会博士となりました。教会博士といわれる通り彼は多くの著作があり、また英国で初めて聖フィリッポ・ネリのオラトリオ会を創設、カトリック大学の学長も務めました。
YouTube: Dilexi Te Surprised Me
教皇レオ14世が出した使徒的勧告『Dilexi te』(私はあなたを愛した)についてB.Holdsworth氏の話しです。彼は先ずこの使徒的勧告を読むことを薦めていますが、残念ながらまだ日本語訳は出ていません。
今のカトリック教会内の不協和音がこれ以上大きくならないようにレオ教皇様の司牧を期待している私としては、教皇様が出される回勅や使徒的勧告等にはとても興味があります。それらによって教皇様の真意を知ることができるからです。
たとえその真意が私の思いとずれていてもやはり私は教皇様に従わなければなりません。なぜなら教皇様はキリストから天の国の鍵を預かった聖ペトロの唯一の後継者であり、私は教皇様の不可謬性(教皇様の私的な意見は不可謬ではない)を信じているからです。そして何よりも私は正教徒でも聖公会信徒でもなくカトリック信徒だからです。
こんなに可愛いなんて! コツメカワウソにはまりそう ![]()
YouTube: 1分でわかるカワウソコタローのモーニングルーティン Otter Morning Routine #Shorts
こんなに可愛いから当然カワウソブームに・・・やがて子どものコツメカワウソだけが乱獲されて絶滅危惧種に・・・ワシントン条約で国際取引禁止になりました。またカワウソは簡単に人になつかず、鳴き声も大きくてペットにするには難しいようです。
なので私はコツメカワウソのぬいぐるみで満足します。
Eric Lu (アメリカ)さんショパン国際ピアノコンクール優勝おめでとうございます!
進藤実優さんは残念ながら入賞できませんでした。でも私にとっては素晴らしい演奏でした。
このコンクールを話題にしておきながら言うのもなんですが、私は芸術に順位をつけることにはあまり意味がないような気がします。絵画や彫刻また映画もそうですが、人にはそれぞれの好みがあり、感動する箇所もそれぞれ違うからです。このコンクールはショパンの気持ちをどれだけあらわせているかを重視しているようですが、思い描くショパン像も人それぞれ違うでしょうし、感動するところも違うでしょう。ピアノを弾くテクニックは比較できても、芸術性はどれが正しい、間違っていると数学のような答えは無いはずです。とはいっても美しい演奏を聴けることは幸せです。
入賞者のコンサートがありますね。 Eric Luさんの演奏を聴けるのが楽しみです。
YouTube: Mira la reacción del Sacerdote cuando ve a sus Padres en Ordenación #viral #shorts #short
叙階式の伝統が大切にされている国は多いです。新司祭が両親を祝福する場面は感動します。美しく素晴らしい!![]()
やはり良い伝統は受け継がれていくものです。それらには意味があります。長い歴史の中で培われたものです。それらを簡単に消し去ろうとしてもできないでしょう。
ところでショパンコンクールの優勝者は明日の午前中にはわかりますね。楽しみです。私は進藤実優さんの演奏がとても気に入りました。本当に引き込まれてしまうような気持ちとはこのことでしょう。
YouTube: MIYU SHINDO – final round (19th Chopin Competition, Warsaw)
YouTube: MIYU SHINDO – third round (19th Chopin Competition, Warsaw)
進藤 実優さんの第3ステージの演奏です。「葬送」を聴いていると平野啓一郎さんが描いた小説『葬送』のショパンの姿が思い浮かびました。
18日からのファイナルに出場する11人が決まりました。