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2019年1月

2019年1月31日 (木)

聖ヨハネ・ボスコ司祭

 Don Bosco (ボスコ神父1815~1888年)はあまりにも有名で、わずか200年余り前の聖人です。

 自分自身が貧しさの中で育ちとても苦労したので、貧しい子どもたちのことをよく理解できました。子たちが誰でも教育を受けて技術を身に着けられるように奔走し、後にサレジオ会を作り、会は青少年の教育のために世界中に学校を作りました。日本にもサレジオ会が作った学校がいくつかあります。また出版業のドン・ボスコ社もあります。

 ドン・ボスコはお父さん(早くに亡くなりましたが)、お母さん兄弟の愛をいっぱいに受けて心はとても豊かでした。しかし今のある子どもたちは愛の貧しさに苦しんでいます。家庭内で居場所のない子ども、親からの虐待、心が空っぽで希望のない子どもたち。経済的貧困よりも愛情の貧困の方が深刻な問題かもしれません。

 ドン・ボスコは普通の教育(読み書きや計算等)だけではなくキリストの教え=愛を子どもたちに教えました。むしろこちらの方が大切だったでしょう。キリストは愛ですから「愛の教え」です。愛を知っている子どもが大人になれば愛を知っている大人になります。やがて愛の家庭を築きます。

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2019年1月28日 (月)

聖トマス・アクィナス司祭教会博士

 


YouTube: O Salutaris Hostia - Catholic Eucharistic Hymns


聖トマス・アクイナスの記念日が今年もきました。聖トマス・アクイナスといえば『神学大全』。以前これの易しい解説本はないかと書きました。すると娘が『トマス・アクイナス・理性と神秘』(山本芳久著)という本を持って来てくれました。「この本は優しいし、弟がトマスの研究に惹かれる気持ちがわかる」と言っていたので読み始めました。

 確かに易しく書いてあります。しかし哲学の基礎のない私には簡単ではありません。ゆっくりと同じところを何度も読み返しながら読み進んでいる状態です。

 本を読むのは楽しいですね。以前「欲しい物は買わない。必要な物を買う」と書きましたが、本を買う時に一番悩みます。『この本は本当に必要か?ただ単に欲しいだけか?』と。ほとんどの場合「必要」と思って買うのですが、いつも後悔するのは小説の類です。しかし聖人に関する本や典礼、祈り、説教集、回勅などは心と信仰の糧となるのでいつも買ってよかったと満足しています。

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 「学ぶ」という点では私も生涯学生です。

2019年1月25日 (金)

聖パウロの回心(祝)

 聖パウロの回心は毎年私自身の回心を思い起こさせます。聖パウロのように劇的ではなく、キリスト教を迫害していたわけでもありません。でも今ほど熱心でなかった私を主は確かに回心へと導いてくださいました。聖霊のお恵みをたくさんいただいたことは確かです。

 聖パウロの回心は遠い過去の自分とは関係のないことではなく、主と結ばれている人ならだれでも起こり得ることです。

 例えばいつも朝の祈りをしない人が、朝一番に主に祈り一日を始めるようになる、日曜日に教会へ行かなかった人が、主と出会うために教会へ行くようになる。自分の子どもに信仰教育をしていない親が子どもにキリストや聖書について話すようになる・・・。たとえそれが小さな回心であっても、それは主からの聖霊のお恵みです。回心の恵みを主に願うことは良いことでしょう。自分の力だけではできないことは主が必ず助けてくださいます。

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聖パウロ

2019年1月23日 (水)

たまにはこういうことも・・・

 あまりの良いお天気に誘われて牧場へsuncapricornusところが牧場はメンテナンスのために明後日までお休み。そこでもうすぐ閉園になるまほろばの里へ。店じまいセール10%~30%引きとありましたが、買いたい物はなく見るだけに。

 時間があったのでいつもは通り過ぎている竜馬とお龍の新婚旅行の地「塩浸温泉・竜馬公園」にも寄りました。温泉に入る予定はなかったので二人の銅像を見ただけ。他に何もなくて・・・。
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 最後にご聖体訪問のため教会へ。やはり司祭が留守なので閉まっていました。思う通りには行かない一日でした。お天気が良くて暖かかったのと、行く途中でレターレを買えたことが良かったかな。

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シスターたちが祈りを込めて作った美味し~いレタ~レ heart

2019年1月21日 (月)

聖アグネス乙女殉教者

 

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 アグネスは13歳の頃ある青年に求婚されましたが『天使がお仕えしているお方、…彼だけに忠実を守り、彼だけに私のすべてをささげます」と、生涯の貞潔を誓い結婚を断りました。当時ローマはキリスト教迫害の時代でしたので、そのことを恨んだ青年によって彼女は裁判にかけられました。どんな脅しや拷問にも屈することなく彼女は殉教しました。

 キリストと天国で一致することを望み、地上でキリストのために殉教された聖アグネスは今も多くの女性から尊敬されています。アグネスの霊名を持つ人が多いのもわかります。

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2019年1月18日 (金)

「MAGI」を見終わって

 見終わって突っ込みたい所は色々とあるのですが、これはあくまでもフィクション、作られた話なので止めておきます。ただし「史実に基づき制作された」とあるので、これだけは書いておこうかな。

 聖書に登場する三人の賢者は一般にはメルキオール、バルタザール、カスパールと名付けられていますが、聖画では一人の賢者は肌の黒い人として描かれています。カトリックでは黒い肌でも賢者。黒い肌の聖人もいますよ。

 キリストは人間の姿でこの世に生まれました。まさしく人間です。そして同時に神の子です。父と子と聖霊三位一体の神であるということ。ドラマでは人間としてのイエズスの姿しか見えませんでした。

 他人から強要されたり、他の目的のための洗礼は無効です。本人がキリストを心から信じ、本人自身が望んだ洗礼でなければなりません。神をだますことはできませんから。

 後に司祭となった三人、日本で殉教した中浦ジュリアンと病死した伊藤マンショ、マカオで亡くなった原マルティノの強く篤い信仰は遣欧の旅によってどのように育まれたのかをもっと深く知りたかったのですが、このドラマでは無理でした。残念です。

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 今日祇園之洲(聖フランシスコ・ザビエルが日本に上陸した地)へ行ってきました。

 私は聖フランシスコの像を見て、『イエズス会士の聖フランシスコは自分が日本に伝えたキリスト教の今の姿をどのような思いで見ているのか・・・』と、ふとそんなことを考えました。

 聖イグナチオ・デ・ロヨラと聖フランシスコ・ザビエルをはじめとする6人の聖なる仲間たちは「神のより大いなる栄光のために」(Ad Majorem Dei Gloriam) をモットーにイエズス会を創設しました。その精神は今も変わらず生きています。自分の名誉や栄光ではなく神の栄光のために命を懸けたイエズス会士がいたことを忘れません。

 明日19日は「イエズス会67殉教者」記念日です。四つの異なる時代、1570年、1593年、1619年、1792年(信長の時代から江戸時代)にカナリヤ諸島、フランス、ベルギー、そしてフランス革命でイエズス会士67人が殉教しました。これはドラマを見た後の私がイエズス会士についての真実を知るよい機会となりました。

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2019年1月17日 (木)

「MAGI」を見て

 「MAGI」第5話まで見ましたが、・・・やはり予想通り・・・といった感じです。あくまでもフィクションなのでドラマティックな作品です。しかし5話まで見る限り信仰についての深い洞察はありません。がっかりしました。残りの5話も見ますが、もう少しカトリック信仰を掘り下げた作品であることを期待します。

2019年1月14日 (月)

ドラマ『MAGI』

 アマゾンプライムは映画館に出かけない私にとってとても重宝しています。映画のチケット代を考えると、会費を払ってプライムビデオや映画を見る方が経済的なので。

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 そのアマゾンで今月17日から『天正遣欧少年使節団』の話がドラマ化(全10話)されて配信されるそうです。180以上の国と地域に同時配信されるとのこと。

 日本で作られたドラマなので信徒から見ると「あれっ?」と、首をかしげる場面があるかもしれませんね。どんな出来栄えなのか楽しみです。そして何よりも日本のカトリックの歴史を知らない多くの人たちが見てくださることを期待します。

 ただしこのドラマはAmazon の Prime 会員にならなければ見ることができません。会員でない方はどうするか・・・年会費を払って会員になるかそれともあきらめるか・・・決断してください。

2019年1月13日 (日)

主の洗礼(祝)

 ロシアでの神現祭=主の洗礼祭の模様です。ロシア正教ではこの日氷の張った冷たい水の中に入ります。去年の神現祭、ロシア正教徒でもあるプーチン大統領も氷点下5度の水にご覧の通り↓⇩↓

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 さて本題の「キリストの洗礼」について。毎年同じことを書いているような・・・。

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 ・・・イエズスも洗礼を受けられたが、そのとき祈られると、天は開け、聖霊ははとのような形をとってその上に下り、『あなたはわたしの喜びとする私の愛する子である』言う声が天から聞こえた。(ルカ3;21~22)」と聖書に記されているように、イエズスが神の子としてはっきりと現されるためでした。そしてイエズスが神の子として神のメッセージを伝える預言者としての活動をはじめることをはっきりとあらわしています。

2019年1月11日 (金)

教皇様のために祈りましょう

If we have been born into troubling times, then we are precisely where we are to play our role.  We are in the right place and the right time.   Trust in God’s divine providence.  He knows what he is doing.

And I will remind you that we weren’t promised a bed of roses when we were baptized.  We who are Christ’s disciples will all drink at least some drops of the chalice He drank on Calvary.   It is our task to be faithful, brave and persevere.(Fr.Z)

 Fr.Zにある信徒から「フランシスコ教皇が教会の長であると信じるのは困難です」という趣旨の相談が寄せられ、Fr.Zが丁寧な長い答えを書いています。上記の文章はFr.Zの答えの最後の部分です。

 確かに教会にとって、私たちにとって今の時代は大変です。でもFr.Zも言っているように今よりももっともっと悪い時代がありました。今と比較にならない異端の猛威、教会への攻撃、聖職者(教皇を含め)の腐敗等々。しかしいくら悪によって教会をつぶそうとしても真理の教会は残っています。そしてこれからも滅び去ることはありません。それは主が悪に負けることは絶対にないからです。

 私たちは悪魔が望む通り不安になったり、不信を持ったり、教会を離れるのではなく、Fr.Zが言っているようにキリストに忠実に、勇敢にそして辛抱強くなることが今の私たちの務めだと思います。

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 教皇様のための祈り

わたしたちの至福なる教皇フランシスコのために祈りましょう。

主が教皇を守り、命を永らえさせ、地上において幸福にし、

敵の悪企みにお任せになりませんように。アーメン。

神よ、教皇フランシスコを守り、強めてください。

移り変わりの激しい世にあって、教皇が私の信仰をかため、

いつも変わることのないあなたのことばを

ふさわしく説き明かすことができるように導いてください。

永遠の牧者であるキリストよ、あなたは教会を建て、

その頭としてペトロを選びました。

ペトロの後継者である教皇のことばを

素直に受け入れる心を、わたしたちにお与えください。

                    アーメン。

2019年1月10日 (木)

マコーヴニクとフルーツケーキ

 

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 初めて焼いたロシアのケーキ「マコーヴニク」です。けしの実をたっぷり使い、しかもバターを使わないので軽くて簡単に作れます。

材料:小麦粉120g. 砂糖100g. けしの実110g. B.P.小匙1 卵4個  植物油30ml 牛乳40ml  バニラエッセンス適宜 塩ひとつまみ

 味の方は・・・特別に美味しいというわけではなく、けしの実のプチプチ食感と見た目の珍しさが特徴です。このケーキはクリスマスではなくイースターケーキなので復活祭に作ると良いですよ。

 

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 写真のフルーツケーキはもう30年以上前にカテキスタ会のシスターに教わったレシピで作っています。彼女は私の3本分の量を1本の大きな型で焼いていました。おそらくドイツサイズだと思います。

 クリスマスと復活祭はこのケーキでお祝いするのが我が家の習慣。日持ちするので、降誕節や復活節の間も食べ続けられます。

2019年1月 7日 (月)

祝福

 Fr.Z のブログを見て思い出しました。(故)小平神父様も毎年主の公現の頃に各家庭を回り、玄関の戸にチョークで祝福の言葉を書き、家庭を祝福してくださいました。伝えられている信仰を私たちに行動で示してくださいました。

 小平神父様の後、各家庭を祝福に回られる神父様は一人もおられませんでした。カトリックの良い習慣がどんどんなくなっていくのは寂しいことですね。

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 F.Z のブログより

2019年1月 6日 (日)

主の公現(祭)

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 note ぽっかぽっかラクダ 遠い国から

 博士を乗せて どこまで行くの

 星を目当てに ベトレヘムへ ~  note

 もう主の公現です。あっという間にクリスマスのお祝いも終わろうとしています。ちょっと寂しい気もします。でもこれからイエズス様を通して神の顕現「主の洗礼」が続きます。どんどん主の光に包まれていくような気持ちです

 3人の博士たちの捧げ物は黄金・乳香・没薬でした。この黄金について最近聞いた話があります。聖家族がエジプトへ逃れる時、この黄金はその旅費として家族を支えたであろうと。確かに納得のいくことです。黄金は王権、乳香は神性をそして没薬は十字架上での受難を象徴していますが、同時にこれらの品々は実際の生活にも役立ったはずです。つまり聖家族は天主に特別に守られていたということでしょう。

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2019年1月 2日 (水)

YouTubeの日

 今朝は修道院のごミサに与り、午後はゆっくりとYouTubeを見て過ごしています。

 12月29日にあった司祭叙階式、31日にあったヴァチカンでのTe Deumなどを見ています。

 毎年12月31日は主への感謝「Te Deum」があります(日本では無いcatface)が、ヴァチカンでの入祭と閉祭の歌は「Adeste Fideles」でした。31日と言ってもクリスマスのお祝い中なので、入祭・閉祭にピッタリの曲ですね。特に日本語の歌詞では「来たれ友よすべての友、喜びつどえベトレヘムに・・・」と歌います。教会に集う人々と重なりますね。

 下の動画は12月29日の叙階式です。当日行けなかった方はこちらをどうぞ!


YouTube: 霧島彬助祭の司祭叙階式−その1–入祭&言葉の典礼


YouTube: 霧島彬助祭の司祭叙階式−その2–叙階の儀


YouTube: 霧島彬助祭の司祭叙階式−その3–信仰宣言&感謝の典礼

2019年1月 1日 (火)

2019年 神の母聖マリアの祭日

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 「一年の計は元旦にあり」今年一年の計画を元旦にきちんとたてるようにということですが、計画を立ててもなかなかその通りには行かないものです。せめてこれだけは1年間実行し続けようということを決めて、頑張ることにします。

 では何を決めたかと言うとそれは内緒!皆さんは一年の計をたてましたか?お互い1年間頑張りましょうね。

 そろそろ教会へ行く時間です。皆さんも良いお正月をお過ごしください。

感謝の歌

 12月31日は主に感謝して「感謝の歌(Te Deum)」を歌います。その前に感謝の気持ちを込めて教会の鐘を鳴らします。


YouTube: Te Deum Laudamus - Catholic Gregorian Chant Hymns


YouTube: Gregorian chant - Te Deum

 2018年は色々なことがありました。小さな十字架を背負いながらも歩み続けることができた一年でした。

 イエズス様の十字架に比べれば私の十字架はとても小さな十字架でした。よく十字架は主から愛されているしるしと言われます。来年は主がもっと大きくて重たい十字架をくださるかもしれません。でもそれは主の愛の大きさだと思って、しっかりと担いたいと思います。

 昨年一年間の主からの多くのお恵み、愛に感謝 sign03   最後の祈りは勿論これ⇩

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