S. Caterina da Siena
ローマの第2の守護聖人、イタリアの守護聖人、そしてヨーロッパの守護聖人の一人でもあるシエナの聖カテリーナの祝日です。
1305年から教皇はローマではなくフランスのアビニヨンに住んでいました。教皇のいないローマの教会は退廃していました。そして聖カテリーナの強い働きかけによって、1377年教皇グレゴリオ11世はローマへ帰還しました。
教皇グレゴリオ11世が死去するとウルバノ6世が教皇に選出されましたが、これに反対して選出されたのがクレメンス7世です。この二人の教皇により長い間教会は分裂状態となりました。
聖カテリーナは分裂した教会の一致と和解のために祈り働きました。断食などのために彼女はだんだんと弱り、ご聖体だけしか受けつけないほどに衰弱していきました。臨終の床で聖人は「自分の生命はキリストの花嫁である教会のために全て捧げた」と言われたそうです。
生涯を教会のために捧げつくした聖人カテリーナこそ、新しい善い教皇様が選ばれるよう主に取り次いでくださるにふさわしい聖人でしょう。
聖カテリーナ、主が私たちに素晴らしい教皇様を与えてくださいますように、この願いを主に取り次いでください。アーメン。