聖ステファノから聖家族まで
聖ステファノ殉教者、聖ヨハネ使徒福音記者、幼子の殉教者そして聖家族と祝日が続きます。特に降誕祭の翌日の聖ステファノの殉教は『迫害を受けた時に信徒ならこうありたい』と私たちを勇気づける理想の姿です。
幼子の殉教は主のみ旨は時には私たちの思いとはまったく違うということを教えてくれます。ある人達はこの世の命に執着して、いつも健康で出来るだけ長生きすることに異常なほど熱意を注ぎます。健康に気を遣うことは良いことですが、しかし主はこの幼子たちのように突然命を奪ったり、予期しない病を与えることもあります。そう、私たちは主のみ旨の内に生かされているのです。幼子たちはこの世での命は短くてもまっすぐに天国へ行きました。この世で長く生きることはできなかった幼子たちは誰よりも早く天の国で素晴らしい恵みをいただいたのです。そのことがわからなければ殉教は理解できないでしょうし、この世の命に執着し続けることでしょう。
今年はクリスマス・イヴと同じく聖家族の祝日も主日と重なりました。平和の基は家族です。小さな家庭の中に平和を築けなければ、広い世界で平和を築くのは困難でしょう。
私たちはクリスマスに幼子イエズス・キリストに近づいたのですから、今こそ家族の中でお互いを赦し、受け入れ合えるはずです。だってイエズス・キリストこそが平和だから。
家族の間で憎み争うほどのことはなくても、お互いに何かわだかまりや不満はあるかもしれません。すべてゆるし合いましょう。そして気持ちよく神の母聖マリアの祭日を迎えましょう。