« こうのとりのゆりかご | メイン | 三笠宮杯 »

2023年11月 6日 (月)

「司祭召命」のための射祷

 ヨハネ23世教皇様の日記を読むと「射祷」という言葉がよく出てきます。いつも射祷をしていたことがよくわかります。最近では射祷を勧める司祭様はあまりいませんね。射祷を知らない信徒もたくさんいると思います。なぜなら『カトリックの祈り』の本には射祷は載っていないからです。

 いつものことですが『祈りの友』には射祷は載っています。射祷についての説明もあります。

 射祷とは神への愛、信頼、感謝をあらわす呼びかけです。矢を射るように愛の言葉をもって神の心に呼びかけます。それは決められた言葉に限らず、その時に応じて浮かんでくる言葉でよいのです。・・・射祷を唱えることは、日常生活の具体的な行動に伴うべき心を引き起こし、自覚させ、育てるのに望ましい習慣です。(「祈りの友」173p.) 

[公教会祈祷文より射祷]

わが天主、わがすべてよ。

・わがイエズスよ、あわれみ給え。

・至聖なるイエズスの聖心、われらの家庭を護り給え。

・あわれみの御母、われらのために祈り給え。

主イエズス、主の司祭をふやし給え。

[祈りの友より射祷]

・わたしの信仰を深めてください。

・主よ、み旨のままに。

・主よ、助けてください。わたしはおぼれそうです。

・主よあなたから離れることのないように。

・イエズス、苦難に耐え抜く心をお与えください。

・神に賛美、神に感謝。

・み母マリア、いつもわたしの身近にいてください。

・守護の天使、わたしを守り導いてください。

(これらは射祷の一部です)

Photo

 10月に行われた教区評議会の報告に「司教から司祭の召命のために真剣に取り組むことが訴えられた」とあり、それに対して「教区独自の召命の日の設置、召命担当司祭の活動の充実」等が意見として出されていました。とても良い案だと思います。私はそれにプラス射祷をすることを勧めます。信徒の皆さんがいつどこででも「主イエズス、主の司祭を増やし給え」と唱えることは大きな力になると信じます。また司祭召命の意向でロザリオを唱えるのも良いでしょう。Photo_2

 聖ホセマリアはよく何かを始める前の射祷で「すべては善のために」と唱えていたそうです。これは『ローマの信徒への手紙8章28節』の「神を愛する者たちには、万事が益となるようにともに働く」という箇所からとった祈りのようです。

Img20231026204444_2