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2016年11月

2016年11月30日 (水)

聖アンデレ使徒(祝)

 

Photo聖アンデレ

 パウロの兄弟のアンデレは初めは洗礼者ヨハネの弟子でしたがパウロと共にイエズスに従い、最後はX字型の十字架に磔となり殉教しました。

 X字型の十字架は「アンデレの十字架」と呼ばれています。聖アンデレを守護聖人とする時にこのアンデレの十字架を用います。例えばスコットランドの国旗やロシア海軍の軍旗です。

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上:スコットランドの国旗 下:ロシア海軍の軍旗

 西方教会だけでなく、東方教会では特に聖アンデレは大切にされ、ルーマニアとロシアの守護聖人となっています。

 下の写真はウクライナの聖アンドレイ教会です。

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まるでおとぎ話に出てくる教会みたい・・・shine美しいですshine

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 今日の福音で使徒パウロのローマの教会への手紙があります。その中で「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストのことばを聞くことによって始まるのです」と言われています。聞くことは大切ですね。ごミサの中でのみことばも聞くようにしましょう。

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カトリック荻窪教会の『ことなの木』より

2016年11月27日 (日)

便利なもの色々

 待降節に入り今日は待降節第一主日です。2回目の朗読当番でした。

 前回はコチコチになって声は震えるし読む速度は速くなる始末。今回こそはと張り切り過ぎて、読む箇所を間違えました。なんと待降節第二主日の箇所を読み始めて『なんか違うな~』と気づいて正しい個所を読み直しました。

 パンフレットは使わずに朗読台にある物を使うようにと聞いたことがあったのでそうしたのですが・・・パンフレットならこんな間違いはしなかったでしょう。けれども私はやはりパンフレットは使いたくありません。次回からは読む前にしっかりと確かめます。これも良い経験・勉強になりました。神に感謝!

 ところで話は全く違うのですが、世の中どんどん便利なものが出てきています。料理の世界でもこんなに便利なものがあるのですね。牛乳を混ぜるだけでカスタードクリームができちゃうのです。試しに一袋買ってみました。

 牛乳を1カップ加えて1分混ぜるだけ。なめらかなクリームになりました。味はさらっと軽めで甘さも普通の手作りより薄めです。勿論小麦粉・バター・砂糖・卵・牛乳から作ったものに比べればコク・風味とも劣りますが、これはこれで使えると思います。コアントローやオレンジキュラソ、ラム酒、アマレットなどで香りをつけるともっと美味しくなると思います。

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 もう一つマフィンミックス粉を試してみました。美味しければ簡単に作れるし材料費も安いのでバザーに出そうと思ったのです。ミックス粉と卵、水、サラダ油だけでできるのですが、簡単に作れるだけあって味もそれなりでした。やはりバター、牛乳、グラニュー糖を使ってバニラの風味をきかせて作ったものにはかないません。本格的に作ると材料費がかかり、売値が高くなってしまうので、バザーに出すのはやめました。

Dscn1129 見た目は美味しそうなマフィンですが持ってみると軽~い。バターで作った時のずっしり感がありません。

 バザーには代わりに何を出そうか思案中。小さなヤコブのタルトかカウボーイクッキーか・・・それとも何も出さないかcatface バザー前日の私のやる気次第ですね。

2016年11月24日 (木)

柚子ジャム

 柚子は約7キロ採れたので全てジャムにしました。昨日から2日がかりの作業、お鍋が足りないので2回に分けて作りました。ちょっとだけ背中が・・・痛い・・・。

Dscn1185出来上がった柚子ジャム

① 収穫した柚子はよく洗って重さを量ります。2~3回ゆでこぼした後、最後に柚子がかぶる位まで水を入れてそのまま5~7時間位置きます。もし夜に作業を始めたら、翌朝まで置きます。

② 先ず皮と中身を分けます。包丁を使うと果汁が流れ出てしまうので、鍋等の上で手で分けます。とても軟らかくなっているので簡単に手で皮をむくことができます。

③ 果汁を無駄にしないように鍋等の上で種も取り、種は捨てます。

④ 皮を2~3ミリに刻み、中身は同じく鍋等の上でキッチン鋏で大まかに切ります。

⑤ 鍋にたまった汁と中身と皮を一緒にして、実の70%の砂糖を加えてコトコト弱火で煮ます。皮が透き通りとろみがついたら出来上がり。途中で時々焦げ付かないように鍋の底から混ぜます。アクを取るのも忘れずに。砂糖は50%位に減らしても良いのですが、長期保存には向きません。その時には小分けして冷凍保存したらよいでしょう。

 柚子ジャムはオレンジマーマレードよりも苦味があって美味しいです。風味も良いし「大人のジャム」ですね。

 私もたまには柚子ジャムを使いましょう。夫だけではとても食べきれないでしょうから。これからの季節お湯で割ってホット柚子茶にしたら風邪予防になりそうです。

2016年11月23日 (水)

収穫

 今年のフェイジョアの収穫、去年は数個だったのが今年は約60個も実りました。夫が枝を切らなければ100個は収穫できたかも・・・。先週で収穫も終わりました。フェイジョアさん、また来年沢山の実をつけてください。

Dscn1094 香りのよいフェイジョア。縦半分に切りスプーンですくっていただきます。勿論ジャムにしても美味しいです。

 今年は成り年なのか柚子も沢山実をつけています。柚子ジャムを作ろうかなと考え中。香りのよいジャムになりますが、私はパンにジャムをつけないのでもっぱら夫だけで食べてしまいます。ジャム好きな夫のために頑張ろうかな。

Dscn1135_2庭の柚子

 以前作った柚子ジャムは好評でした。柚子をまるのまま数回湯でこぼし、水につけたまま一晩置きます。翌日半分に切って種(捨てる)と中身と皮に分け、皮は細切りにして中身と一緒に砂糖を入れて煮ます。この方法だと苦味が適度に取れて美味しいジャムができます。

2016年11月20日 (日)

王であるキリスト(祭)

 「王であるキリスト」の祭日の今日は教会暦では一年の最後の主日であり、「いつくしみの特別聖年」閉幕の日でもあります。次の日曜日は待降節第一主日、また新しい一年が始まります。

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閉じられた「聖なる門」 

 さてヴァチカンからは「いつくしみの特別聖年」の閉幕にあたり、いつくしみの扉の閉門とごミサが中継されました。いつものことながらヴァチカンのごミサは荘厳で美しいです。

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 ヴァチカンのごミサを見ていると ごミサの中心はキリストであることがよくわかります。教皇様や司教様司祭様方ではありません。ですからごミサをたてる教皇様はミサの最中に余計なことは話しません(ご自分のショーではないので)。「皆さんこんにちは」や「おはようございます」などのあいさつもしません(当たり前のことですが)。朗読の後には「神のみことば」と言い、会衆は「神に感謝」とこたえます。また「キリストによってキリストと共に・・・・・すべての誉れと栄光は世々に至るまで」ここまでは教皇様が唱え「アーメン」と会衆がこたえています。

 もう一つ私がとても気になっていることがあります。それは私たちの教会ではごミサの最後に司祭は「感謝の祭儀を終わります。行きましょう主の平和のうちに」と言います。しかしミサとは感謝よりもキリストが成しとげた救いの再現です。ミサが終わるとキリストは私たちを派遣します。なので「感謝の祭儀を終わります」ではなくて「ミサ(救いの)聖祭が(は)おわりました」が正しいと思うのです。最近はごミサ=感謝の祭儀だと言う学者さんもおられるようですが、私は違うと思います。「La Messa é finita:andate in pace.」

 こんなことを書くとまた「平信徒が(生意気にも)司祭を導こうとする」と非難されそうなのでこのへんで、coldsweats01 Fr.Zから「告解に行きなさい!」と言われそうです。

2016年11月19日 (土)

今月のお花

 我が家の庭はこの時期花がありません。金木犀は終わり椿はまだ、紅葉する木は無くちょっと寂しいですね。

 今月の花材はテッポウユリ、りんどう、ガーベラ、ソリダコです。意外と菊が入っていませんでした。

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 言い訳するようですがカメラのレンズのせいか、目に見える通りには写っていません。二本の百合はもっと高低差があるのですが写真では同じ高さに。写真ではなんか違うな~と言う感じ。

 それにしてもお花がある部屋とない部屋とでは全然違いますね。家に帰って生けなおすと部屋がパッと明るくなります。先生も優しく教えてくださいますし、月一回のお花教室は楽しみです。

2016年11月18日 (金)

聖ペトロ教会・聖パウロ教会献堂

 聖ペトロのお墓の上に建てられたのが聖ペトロ教会(ヴァチカンにある大聖堂)ですね。また聖パウロのお墓の上に建てられたのが聖パウロ教会です。ローマ四大聖堂はこの聖ペトロ大聖堂と聖パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂そして九日に祝った聖ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂ともう一つが聖マリア・マッジョーレ大聖堂です。

1聖ペトロ大聖堂

7聖ペトロ大聖堂 祭壇

2聖パウロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂

6聖パウロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂 モザイク

2016年11月16日 (水)

甘~いクルフカ

 食べ物の話になるとつい力が入ってしまいます。lovely

51dstblwyl_2ポーランドのクルフカ(ファッジ)

  やっとアマゾンでもポーランドのクルフカを取り扱うようになりました。私がポーランドで食べた物とメーカーは違いますが、同じ風味です。ポーランドで食べたものの方がもっとミルクの味が濃厚だったような気もしますが。でもこれも美味しいです。ソフト感とミルクの風味、そしてこの甘さ・・・止まりません。happy02

 味はこのクラッシックとチョコ、コーヒー、ヘーゼルナッツそれに蜂蜜がありますが、やはり定番のクラッシックが一押しです。小分けしてイタリアのチョコレートと一緒に教会バザーで売ろうかな?

2016年11月13日 (日)

洗礼式

 今日は久しぶりに洗礼式が行われました。洗礼を受けたのはカトリック一家Yさんのお孫さんです。今日が満1歳のお誕生日。お誕生日に洗礼によって新しく生まれました。素敵ですねheartおめでとうございます。(前もってわかっていたらカメラを用意したのですが・・・)

 なんとクリスマスにも成人洗礼の方がお一人おられるようです。聖書の勉強を始められた方も5~6名いらっしゃるとのこと、主はここの教会に目を止められ祝福をくださったのか?Aカトリック教会は成長期?に入ったようです。

Photo_3    Aカトリック教会のマリア様

2016年11月 9日 (水)

ラテラン教会の献堂(祝)

 

Basilica_di_san_giovanni_in_lateran Basilica di S.Giovanni in Laterano

 今日は「ラテラン教会の献堂」の祝日です。ラテラン教会(Basilica di San Giovanni in Laterano)というと遠いローマにある教会で日本人にとってあまり身近に感じませんが、それは教会を単なる建物とだけとしてしかとらえていないからでしょう。

 教会とは本来「エクレシア(ギリシャ語)」、つまりキリストのもとに集まった人々のことを意味します。ですからよく教会はキリストの体であると言われます。そして私たち信徒はその体なのです。

 ローマのラテラン教会はあの長く苦しい迫害が終わり禁教令が解かれた次の年324年にコンスタンティヌス皇帝によって建てられました。つまり信徒たちは公に集いごミサを捧げることができるようになったのです。このことは私たちすべての信徒にとっても大きな喜びです。

 ラテラン教会はローマの司教座聖堂であり、その司教は教皇フランシスコです。ですからラテラン教会は全ての教会の母と呼ばれているのです。

 母である教会、キリストの体である教会の誕生を、世界中の教会でお祝いしましょう。

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2016年11月 7日 (月)

聖書の訳

そのとき、イエスは、弟子たちに言われた。不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。(新共同訳聖書)

  5日の福音朗読箇所(ルカ16;)です。この意味がわかりますか?これは日本聖書協会発行の『新共同訳聖書』からの引用です。私はこの訳だとイエスの言っているたとえの意味が理解できません。しかしフランシスコ会訳の聖書を読むと、その意味が分かります。

わたしはあなた方に言っておく。不正なマンモン(富)を利用して、友人をつくりなさい。そうすれば、それが役立たなくなったとき、あなたがたを永遠の住み家に迎え入れてくれるだろう。(フランシスコ会訳聖書)

 私はいつも言っていますが、聖書は選ばなければなりません。どれも同じではないのです。このように訳が違えば意味も違ってきます。ごミサでは共同訳を使っていますが、私は家ではフランシスコ会かバルバロ神父の聖書を読んでいます。

 ごミサの聖書朗読にはフランシスコ会の聖書を使うべきだと思いますが、なかなかそう簡単にはいかないようです。様々な人達の色々な思惑があるようで・・・。私ならすぐにでもフランシスコ会の聖書に変えるのですが。

 聞いたところによるとプロテスタントの教会ではこの「新共同訳」は使わずに、今まで自分たちが使っていた聖書を使い続けている所が多いそうですよ。

Photo聖書を買うならフランシスコ会聖書をおすすめします。

2016年11月 5日 (土)

聖ザカリアと聖エリザベト

 洗礼者ヨハネのご両親聖ザカリアと聖エリザベトの記念日です。「エリザベトは男の子を生みます。その子をヨハネと名付けなさい」という主のみ使いのお告げを信じなかったザカリアは、エリザベトが男の子を生み、その名をヨハネと名付けるまで口がきけなくなりました。主のみ言葉通りヨハネと名付けた時ザカリアは話せるようになりました。その時に主を賛美したのがあの「ザカリアの歌」です。

Photo聖母子と聖ザカリア、聖エリザベト、洗礼者ヨハネ(V.Catena 作)

神を ほめたたえよ、イスラエルの神を。
神は民を訪れて あがない、
わたしたちのために力強い救い主を
しもべダビドの家に立てられた。

神は昔、預言者によって語られたとおり、
わたしたちに逆らう者、うらみをいだく者の手から、
わたしたちを救い、祖先をあわれみ、
とうとい契約を心に留められた。

神は先祖アブラハムに約束されたとおり、
逆らう者から わたしたちを救われた。
生涯を清く、正しく、平和に送り、
神に仕えることができるように。

幼な子よ、お前も神の預言者と呼ばれ、
主の前を歩み、その道をととのえ、
罪のゆるしによる救いをその民に知らせる。
すべては神のあわれみの心による。

神の深いあわれみにより
夜明けの太陽はわたしたちに臨み、
闇と死の影にある人を照らし、
わたしたちの歩みを平和に導く。
 

 最後の「神の深いあわれみにより夜明けの太陽はわたしたちに臨み、闇と死の影にある人を照らし、わたしたちの歩みを平和に導く」の所は、特に朝一日の始まりの中で神のあわれみによる深い安らぎと希望を感じます。

 今日一日神は私と一緒にいてくださいます。何も心配することはありません。主の望まれることを愛しましょう。

2016年11月 2日 (水)

死者の日

 今日は死者の日。本来は煉獄で苦しんでいる霊魂の救いのために祈る日です。亡くなった私たちの家族や友人がいつ煉獄から天国へあげられたかはわかりません。ですから私は毎日亡くなった家族や友人のために祈ります。そして特に今日は煉獄で苦しむすべての霊魂の救いのために祈ります。

 世界中で飢えや暴力、苦しみの中で大人の悪の犠牲となって亡くなった子どもたちはキリストが天国へ招いたでしょう。子どもたちはこの世ですでに大人たちによって煉獄の苦しみを受けたから。

 死者の日は私たちに罪と煉獄、地獄について考える機会を与えてくれます。死後を考えることは今の生き方を考えることでもあります。子どもたちを苦しめている大人たちはその罪の深さに気づいてほしいです。

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 骸骨の格好をしてはしゃぐのもいいでしょう。でも死者の日をそれだけで終わらせるのは悲しいことです。10月31日のハロウィンも全く同じです。

2016年11月 1日 (火)

諸聖人の祭日

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The commemoration of the Saints

  今日は諸聖人の祭日です。9世紀以前は殉教した聖人だけを祝っていましたが、今は殉教者以外の聖人たちも一緒に祝います。

 聖人たちはすでに天の国で主と共におられます。つまり私たちの希望です。天国にいる聖人たちに倣いたいです。

  洗礼を受けた人には洗礼名があります。大人になって洗礼を受けた人は自分の好きな聖人の名前をもらうことができますが、私のように赤ちゃんの時に洗礼を受けると自分で名前を選べません。当然親が選びます。親は一番良いと思う名前を付けてくれたはずです。いずれにしても自分の洗礼名の聖人についてよく知り、その聖人に倣い、その聖人を目指して生きることが大切です。

 赤ちゃんの時に洗礼を受けた人は堅信の時に自分の好きな聖人を選んで堅信名にしたらよいでしょう。