京都国立博物館で開館120周年記念特別展「海北友松(かいほうゆうしょう)」が今月21日まで開催されています。
昨晩のラジオの放送で知りました。そもそも京都国立博物館が開館したのが明治30年(1897年)、その目的は当時廃仏毀釈で破壊される優れた寺の作品を寺から預かり守り保存するためだったそうです。
海北友松は武将海北綱親の息子で父が戦死した後禅門に入り、絵の才能を見出され狩野派の絵師となり、その後狩野派を離れ独立しました。 放送では海北友松と展示作品について学芸部長山本英男氏のわかりやすい解説があり、それを聴いていると作品を見に行きたくなりました(勿論無理ですが)。
友松については葉室麟さんが小説を書いているので、それを読みます。
この展覧会は今までにない大規模なもので、これだけの作品が一堂に会することは今までなく、おそらくこれからもないとのこと。見に行ける方は是非!
Fr.Z のブログで初めてDaniel Mitsui 氏の作品を目にしました。日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは有名なアーティストです。
1982年アメリカジョージア州で生まれイリノイ州で育ちました。彼の作品はカーフスキンベラムの細かいインクの描画、と説明してありますが、つまり仔牛のなめした皮にインクで細かく描いています。カーフスキンベラムといえば最高級の皮、昔は本の表紙に使われていました。今も高級本の表紙に使われることがあるようです。
2004年にカトリックの洗礼を受けてから、聖書の題材を描くようになり、2012年にはヴァチカンからの依頼でミサ典礼書のための絵を描きました。
私は初めて彼の作品「大天使ミカエル」を見た時には浮世絵のような版画だと思いました。どの作品も素晴らしいです。旧約・新約聖書を題材にしてこれからも宗教画を描き続けたいとのことなので楽しみに期待しています。
ダニエル氏は昔の古典作品をとてもよく研究されて、伝統を重んじています。ですから作品は伝統的なカトリックのモチーフです。
今日ごミサに与った教会のヨセフ様と幼子イエズス様のご像です。私は想像力が乏しいので、やはり目の前にこのようなご像があるとうれしいです。私は聖画や聖像が大好き、それらは私の想像力を補ってくれるから。
でも夫には注意されます。つい綺麗だから、可愛いからといって買い集めてしまうから。つまり無駄遣いをするから。反省しています。
私はこのK教会の聖堂が好きでよく行きます。どの聖堂で祈っても、キリストは変わらなく同じなので。「〇〇教会の信者」というより「キリストの教会の信者」のつもりです。
今日のお説教で知ったのですが、聖ヨセフを「教会の保護者に」決められたのは教皇ヨハネ23世だそうです。さすがパパジョヴァンニ!
ボルゲーゼ美術館にあるカラヴァッジョの作品の部分です。蛇を踏みつけている聖母の足と小さな幼子イエズス様の足です。
おもしろい絵ですね。昔、ボルゲーゼ美術館に行ったのですが、ここまで丁寧に観ていなかったのでこの絵について覚えていないのです。もしまた行ける機会があれば、美術館の隅から隅まで丁寧に観たいです。聖書を題材にした絵がとても多いのでじっくりと観たいですね。
ヴァチカン美術館、ボルゲーゼ美術館、フィレンツェのウフィツィ美術館にピッティ美術館、ミラノのブレラ美術館、各都市にある美術館にも名画が沢山、教会や修道院にある絵画や彫刻も数えたらきりがありません。祭壇そのものも芸術です。イタリア全体が美術館のようです。
先日ごミサの時に読まれた創世記の箇所でFr.Zのブログに載っていたこの絵を思い出しました。
久しぶりに美術の本を読みました。婦人之友社から出版されている『生きる 描く 愛する』です。
著者は美術評論家の(故)田中穣氏でこの本に取り上げられている画家は42名、それぞれの画家の代表作が一点載っていて、画家についてまたその作品について書かれています。
日本画家では上村松園、上村松篁、奥村土牛、加山又造、小倉遊亀(表紙の絵)など、洋画家は小磯良平、佐伯祐三、安井曾太郎、梅原龍三郎、荻太郎など日本を代表する画家ばかり。絵の好きな人にとってはたまらない一冊です。
「リュクサンブール公園」 佐伯祐三
実はこの本も古本で買いましたがほぼ新品状態の本が届きました。その値段1円です。いくら本離れが進んでいるとはいえ、この素晴らしい内容の本が1円とは・・・。良い物が安く手に入るのは嬉しいのですが、何か物の価値が狂っているような・・・世の中おかしいですよ。
さて、 この本を読んで日本画に縁のなかった私は日本画にぐ~んと引き寄せられました。上村松園や松篁も素晴らしいのですがこの表紙絵の小倉遊亀さんの作品に心奪われました。他にも「舞う舞妓」等の人物画や静物画(特に牡丹や椿)、どれも素晴らしい作品です。人物の肌の温かみ、舞の気迫、花びらのやわらかさと花瓶の陶器の硬さ等々、その物を見極める確かな目と表現力に圧倒されました。ご本人も想像では描かないとおっしゃっている通り、実際に彼女の目で見たものを彼女を通して表現されているからこそ彼女にしか描けない世界が生まれるのだと思います。
小倉遊亀の作品
「ロシア」と聞いて何を連想しますか?「キリスト教」と答える人はほとんどいないでしょう。しかしソ連が崩壊してロシアになってからは教会や修道院は国から返還され、しかも新しい教会が次々と建っています。
フランスに住んでいる人のブログによると、フランスでは教会へ行く人がとてもとても少なくなっているそうです。逆にロシアでは教会が足りなくて次々に建てています。もはや無神論者の国はロシアよりフランスかもしれません。
F.Zのブログに載っていた記事で、モスクワ近郊に新しく建ったロシア正教会の写真です。
春休みになり息子が帰省しています。やはり夫婦二人だけよりも良いですね。先日は夫と息子二人で船津温泉へ行きました。船津の家族湯はサウナがついているので二人とも大満足したようです。夫と哲学の話をする息子を見て、たくましくなったな~と思うことでした。
ところで昨日から東京で私の大好きなサンドロ・ボッティチェリとルネサンス展が始まりました。辻邦生さんの小説『春の戴冠』のおかげで、ボッティチェリの作品の魅力に一層惹かれるようになりました。フィリッポ・リッピ、ティツィアーノ、ジオットそしてボッティチェリ・・・イタリア美術は最高です。
東京まで行くことはできませんが4月11日から映画『ヴァティカン美術館 天国への入口』が鹿児島ミッテ10でも上映される予定です。こちらは行けそうなのでとても楽しみにしています。
久しぶりに展覧会へ行ってきました。東京まで行かなくても地元で観ることができます。しかもこの作家たちの顔ぶれ、素晴らしい!特に芝田米三先生の作品を観ることができて幸せです。今回は娘とではなく夫が一緒に行ってくれました。
日本画では川合玉堂先生や山口華楊先生そして上村松篁先生の作品が印象に残っています。洋画では芝田先生の作品はもちろんのこと鬼頭先生の作品が好きでした。彫刻は長江先生の「キリエ」、工芸では陶器の器も良かったのですが、彫金や漆の作品に惹かれました。書はよくわからないのですが、漢詩や和歌の意味が解ればもっと筆の表現がわかり良く鑑賞できたのでは・・・。もう少し漢詩や和歌を勉強します。
やはり日本画が良いですね。日本画の良さがわかってきました。
芸術鑑賞は難しく考えずに、その作品を自分が好きか嫌いかで良いと思います。音楽も同じですね。今日観た作品の一番はどれ?二番は?順位をつけるなんて無意味でしょう。ずっと以前から思っていたことですが芸術に優劣をつけたりするのは間違っています。グノー、シューベルト、カッチーニどのアヴェマリアが一番かなんて意味無いでしょう。どのアヴェマリアが好きかでしょう。
バザーの失敗をいつまでもくよくよしていてはいけないと思い、自分を元気づけるために、絵を描くことにしました。「えっ、どういう関係があるの?」と、思われるでしょうが特に関係はありません。ただ描きたくなっただけです。
できればじっくりと描きたいのです。きちんとした作品に仕上げて同窓会展に出品したくなったのです。同窓生はプロになったり、教員になったりして描きつづけている人が多く、私のような素人は今までずっと参加していなかったのですが、なぜか描いて出品したくなりました。
よってブログが休みがちになると思います。「だれも期待して読んでいないからどうぞ休んでください」と言う声が聞こえるようです。お言葉に甘えて遠慮なく絵画に専念します。
私の好きな画家の絵を数点,同じテーマ「受胎告知」を描いています。テーマ自体も好きです。
カラヴァッジョ エル・グレコ
シモーネ・マルティーニ フラ・アンジェリコ
サンドロ・ボッチチェッリ レオナルド・ダ・ヴィンチ
ムリーリョ フィリッポ・リッピ
おまけのドナテッロ
人間の素晴らしさと言えばこちらも素晴らしいですね。約五十年も前に活躍し、お二人共もう亡くなっていますが、その美しさはこうしてビデオで残っています。
ヌレエフと言えば彼をモデルにした映画「愛と哀しみのボレロ」のジョルジュ・ドンも素晴らしいダンサーでした。そしてこの映画は私のベスト5に入る名作です。機会があれば是非観てください。おすすめの映画です。
YouTube: Ballet Swan Lake Fouetée - Nureyew, Fonteyn
映画「愛と哀しみのボレロ」