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2020年8月 4日 (火)

盂蘭盆会(うらぼんえ)

 近年8月になると教会のごミサの中で「お盆」という言葉をよく耳にします。勿論季語として普段の生活の中で使うこと(お盆休み、お盆の帰省ラッシュとか)には何の異議もありませんが・・・。

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 「お盆」とは「盂蘭盆会」の略した形で、仏教用語つまり仏教行事です。地域によって旧暦7月15日、新暦7月15日、新暦8月15日(月遅れ盆)と時期は違いますが全国的には8月15が一般的です。

 1日は「釜蓋朔日(かまぶたついたち)」と言って、地獄の釜の蓋が開く日です。(別の日の所もあり)この日から「お盆」です。お墓参りをしたり、霊たちが通る道の草を刈ったりと先祖の霊たちを迎える準備を始めます・

 13日の夕方には「迎え火」で先祖の霊たちを家に迎えます。先祖の霊たちと共に過ごし16日には「送り火」で見送ります。京都の「五山送り火」が有名ですね。また精霊流しでは霊は川へと帰ります(霊は山や川に居るから)。霊たちを迎え、送るまでの間に霊たちのいないお墓にお参りをして掃除をしたりします(留守参り)。

 昔、子どもたちは「お盆には川や海で泳いではいけない」と言われていましたが、それは地獄の釜の蓋が開いているからです。

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 私は仏教徒ではないので「お盆」について正確ではないかもしれません。間違っている所は大目に見てください。coldsweats01 

 ということで、私たち信徒は霊魂に対する考えの違うお盆の行事は行わないはずです。ごミサの中でわざわざ「お盆」について話すとかえって誤解を生む恐れがあります。

 8月15は「聖母の被昇天」そして「終戦記念日」です。また11月が「死者の月」です。

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