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2020年5月24日 (日)

聖櫃とヴェール

 今日のごミサでの神父様の説教で「主は天に昇っても、いつも私たちと一緒におられます。聖櫃の中にいつもご聖体の形でキリストはおられ、私たちがご聖体拝領をすることでキリストは共にいてくださるからです」。と言う話を聞きながら、ふと昔のことを思い出しました。

 私が子どもで教会学校へ行っていた時に、「聖堂にはイエズス様がいらっしゃるから、聖堂の中では走ったりしてはいけません、おしゃべりもいけません」「聖櫃の前では必ずイエズス様に片膝をついてお辞儀をしましょう」と、聖堂に入るたびにシスターに言われました。

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 そして初聖体の時に初めてヴェールを被りました。つまりヴェールを被っているということは「ご聖体拝領できますよ」という印でもあります。初聖体のすんでいない子は被れないのです。ですからヴェールに憧れました。「イエズス様の前にいる時は特別だからヴェールを被りましょう」とも教えられました。

 そしてここからが本題です。そのシスターはヴェールはイエズス様のいらっしゃる聖堂に入る直前につけて、ごミサ後は聖堂を出てから外すようにと教えてくださいました。まわりの大人の女性たちも皆そうしていました(当時は)。

 ところが現在私は聖堂に入り席に着いてからヴェールを被り、閉祭の歌が終わり席に座ると、ヴェールをさっさと外して他の物と一緒にバッグにしまって退出します。なんだかヴェールを被る意義をおざなりにして単なる習慣にしている自分に気づきまた。

 あの頃は厳しいと思っていたシスターのおかげでご聖体に対する崇拝の心が自然と身に着きました。教会学校でしっかりと要理を教えてくださったシスターに感謝しています。特に初聖体の前にはシスターだけでなく神父様もご聖体を舌で受ける意味ややり方をよく教えてくださいました。子どもの頃に教わったことは忘れません。

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