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2017年6月22日 (木)

誤解を解く

 今日は聖トマス・モア殉教者の日。聖トマス・モアについては学校の歴史の授業で習ったので皆さんよく知っているでしょう。英国宰相の彼は国王ヘンリー8世が離婚したいためにローマカトリック(離婚を禁じている)から離れ英国教会の首長になろうとしたことに反対したために、ロンドン塔に監禁され処刑されました。彼が殉教する前に言った言葉は有名です。「私は国王の忠実な僕として、しかしその前に、まず第一に神の忠実な僕として死んでいきます」。

 カトリック=キリストの教えに忠実であろうとすると、主の教えか、人間の望みか選ばなければならない時があります。曖昧であってはいけません。

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 同性愛の傾向がある人達も同じです。私が今まで書いてきたことで誤解をしている人がいるかもしれません。

 はっきりしておきたいのはカトリックは同性愛者に不寛容ではないということです。カトリックでは同性愛の傾向があること自体は罪ではありません。同性愛的傾向があるからと言って聖体拝領ができないのではありません。聖体拝領はできます。ただし同性愛の生活をしていたら別です。つまり同性同士で性関係を持ったり、同棲していたりしたら聖体拝領はできません。このような生活は罪の状態です。これは異性間でも同じです。大罪を犯したり罪の状態にいる人は聖体拝領はできません。

 カトリック信者の中にも同性愛の人はいますし、自ら選んで善い信仰生活をしようと努力している素晴らしい人はたくさんいます。

 ここに一冊の本があります。この本の序文を書いたサラ枢機卿が司教や司祭に是非読んでもらいたいと言っています。(日本語訳を望む!)

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