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2017年4月

2017年4月30日 (日)

久しぶりにぼやく

 「聖堂は祈る場所。聖櫃にはキリストが特別なかたちで現存しています。聖櫃のある聖堂ではおしゃべりは慎みましょう」

 子どもでもわかることを今更大の大人に言わなければならないなんて恥ずかしいのですが、これが現実。特にごミサの前に普通にお喋りをしているあの騒々しさ。静かに祈りながらごミサを待つ教会が普通ですが、そうでない教会もあるのです。

 聖堂は集会室ではありません。おしゃべりをしたければ聖堂の外でお願いします。外で一週間の出来事、友達や家族について気のすむまでおしゃべりをして、聖堂に入ったら静かに。大切な用事がある時には小声で手短に。大人の常識が今や常識でなくなっています。

 聖堂に入ったら静かに祈りましょう。静かに静かに静かに

15聖堂で祈る人

2017年4月29日 (土)

エジプト

 教皇様はエジプトに行かれました。先程ごミサの中継が終わりました。


YouTube: 2017.04.29 - Celebration of Holy Mass

(ごミサが始まるのは26:30頃からです)

 このごミサで福音朗読はもちろんですが入祭や聖体拝領の独特の節まわしの聖歌を初めて耳にしました。これは祈りです。聖歌は正に祈りであると実感しました。アレルヤ唱は現代ポップス調でミサ全体に合わないような、祈りというよりノリのいい音楽・・・残念。

 テロで犠牲者が多く出ているエジプト。パパ様の訪問はエジプトのキリスト教徒にとって特別な恵み、苦難に耐える信仰の恵みでしょう。エジプトの平和のために祈りましょう。

シエナの聖カタリナ

 今日はヨーロッパの守護聖人、シエナの聖カタリナ(カテリーナ)おとめ教会博士の記念日です。

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 キリストから宝石の冠と茨の冠とを差し出され、その場でひざまずき、茨の冠の方を選んだ聖カタリナ。彼女はピサで聖痕も受けています。

 ドミニコ会の第三会員であった彼女は裕福な家庭に生まれました。幼い頃からキリストの花嫁になることを決め、親が薦める結婚には見向きもしませんでした。彼女の禁欲の行は有名です。隠遁生活をやめた後は病人や貧しい人達のために働きました。また彼女は囚人たちのために信仰の教えを説き多くの死刑囚が回心しました。彼女は地獄、煉獄、天国などの多くの幻視も受けた聖女です。

 「私は十字架に磔にされたキリストによってどんな事でも行えます。なぜなら、キリストはご自分の被造物に対し、彼らが耐えられない重荷は置かれないと知っているからです。」(シエナの聖カタリナ)

2017年4月28日 (金)

白の特権

 今時こんなことが大事?私は知りませんでした。皆さんは知っていましたか?

 ローマ教皇に謁見する時は黒の服と黒のベールが決まりだそうです。しか~し「白の特権」というものがあり、スペイン王妃、ベルギー王妃、ルクセンブルグ大公妃、モナコ大公妃、リヒテンシュタイン公妃、サヴォイア家(イタリア王国の王家)プリンセスは白い服と白いベールを身に着ける特権があるそうです。特権のない人が白い服や白いベールを身に着けて教皇に謁見すると無知だと非難されるとか。ただし非難するのは教皇庁や特権のある人ではなくて、なぜかジャーナリストや庶民ですね。

27779150「白の特権」があるモナコ大公妃

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85bfc602特権のないイギリスとアメリカ

 何色の服を着ていようと教皇様は全く気になさらないでしょう。カトリックの教えとも関係のないことです。特権好きの特権階級のお話でした。おしまい。

2017年4月26日 (水)

永遠の命を得るため

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神は独り子をお与えになったほど、この世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びることなく、永遠の命を得るためである。神はおん子をこの世にお遣わしになった。この世を裁くためではなく、おん子によって、この世が救われるようになるためである。おん子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれている。神の独り子の名を信じなかったからである。(ヨハネ3:16~18

 今日の福音朗読でキリストははっきりと言っています。「独り子を信じる者が一人も滅びることなく、永遠の命を得る」と。キリストの言葉通りで、それ以上でも以下でもありません。

2017年4月25日 (火)

神のみことば

 すべての思いわずらいを神にゆだねなさい。神があなたがたを、顧みてくださるからです。(ペトロの第一の手紙5;7)

 今日の福音朗読の一部です。最近なぜか気が重く、ブログを書く気がせずに・・・何をしても無意味なような気がしていました。典礼や祈りについて書いても何も変わらず、むなしい思いばかり・・・。しかし今日の福音を読んで、自分が変えようとする思いこそ高慢であることに気づかされました。謙遜に、結果は主に委ねればよいのです。効果や結果に思いわずらうことはないとわかると、気持ちもぐっと軽くなりました。聖書は確かに神のみことばです。

115「神のみことば」 heart 「神に感謝」

2017年4月22日 (土)

読みたいけれど・・・

 読みたいけれど、読めない本があります。なぜ読めないかというと英語で書かれているから。英語のできない私は読みたくても読めません。

51wdbdv2f7l『GOD OR NOTHING』 サラ枢機卿

 どなたか翻訳出版してくださらないかな。女子パウロ会、エンデルレ書店、パウロ会・・・よろしくお願いします。

 英語のできる方にはお薦めの本。世界的に読まれています。

2017年4月19日 (水)

イースタークッキーと卵

 

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 復活祭のために焼いたクッキー。いつもの鳩の形と、模様をつけたクッキーを焼きました。

 これはポーランドの伝統的な模様です。テキスト通りの分量で作ったところ、きれいに模様がついて大成功。

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 分量は無塩バター200g、砂糖125g、卵1個、薄力粉400g、塩少々、バニラエッセンス適宜。作り方は普通のクッキーと同じです。注意することは模様をつけて型で抜いた後に冷蔵庫(又は冷凍庫)で少し休ませることと、オーブンの予熱(180度)をしっかりしておくことです。180度で約15分~20分位焼きます。時間は様子を見ながら調整してください。

 ここで皆さんが疑問に思うのは、どうやって模様をつけるのか?答えはポーランド製のこの道具です。↓↓

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 そしてイースターエッグ。今年はピサンキ風模様のシールで。

Dscn1556 本物のピサンキは難しくて私には絶対作れません。ですから雰囲気だけでも味わえたらと思いこのシールを使いました。 

2017年4月18日 (火)

映画「RISEN」

 

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イエスは言われた。「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上っていないのだから。(ヨハネ20;17)

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 復活祭になったら見ようと思い、しまっておいていたDVD「RISEN・復活」。今日見ましたよ。思っていたよりもずっと良い作品でした。キリストの映画は沢山ありますが、これはキリストの十字架磔刑から始まります。キリストを十字架にかけたローマ兵が主人公です。彼の目を通して描かれたキリストの復活。特にキリスト信者でない人にも見てほしいお薦めの映画です。

 脇役にトム・フェルトンが出ています。ハリーポッターでドラコ・マルフォイを演じた俳優ですね。

2017年4月16日 (日)

復活の主日

ご復活おめでとうございます!

Happy Easter!  Buona Pasqua!

 キリストは復活されました。アレルヤ!

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 昨夜のヴァチカンでの復活徹夜祭です。洗礼式もありました。


YouTube: 2017.04.15 Easter Vigil

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今日のK教会 ご復活の卵もいただきました。

2017年4月15日 (土)

ニケア信条の曲

日本カトリック典礼委員会は「ニケア・コンスタンチノープル信条」と「使徒信条」の楽譜を発表。2017年4月16日(復活の主日)から使用します。

 カトリック新聞オンラインに載っていた記事です。明日からいきなり歌うのですか?練習も無しに・・・もう少し練習期間があってもよいのにと思うのは私だけ?

 とにかくニケア信条には「礼をする」という箇所の表記がはっきりされているので、私は満足happy01 今まで私だけ頭を下げていたので、まるで私が変人のようでした。

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 楽譜はカトリック中央協議会のホームページからダウンロードできます。

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 ヴァチカンでの受難の金曜日(Celebration of the Passion of our Lord)

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2017年4月14日 (金)

聖金曜日(主の受難)

 

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 聖金曜日はどうしても重い気分になります。キリストの苦しみと聖母の苦しみや涙を思うと・・・祈らずにはいられません。早く復活してほしい、待ちきれない思いです。

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 今日教会へ行く車の中で、私が子どもの頃教会学校で習った歌を夫に聴かせました。カトリック聖歌「カルワリオの」です。シスターが歌詞の説明をしてくださり、私がよく覚えている歌です。

 そして偶然にも今夜の典礼の最後はこの曲だったのです。何故か重い心が少し軽くなりました。

2017年4月13日 (木)

聖木曜日(主の晩餐の夕べのミサ)

Photo 十字架も聖像も布がかけられて見えなくしてあります。ご聖体拝領はパンと葡萄酒の両形食、ご聖体安置後はその前で跪いて祈る・・・heart

 心静かに落ち着いてよく祈ることのできるごミサでした。主に感謝!

2017年4月11日 (火)

ダニエル ミツイ

Daniel_mitsui_2Daniel Mitsui

 Fr.Z のブログで初めてDaniel Mitsui 氏の作品を目にしました。日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは有名なアーティストです。

4_2 1982年アメリカジョージア州で生まれイリノイ州で育ちました。彼の作品はカーフスキンベラムの細かいインクの描画、と説明してありますが、つまり仔牛のなめした皮にインクで細かく描いています。カーフスキンベラムといえば最高級の皮、昔は本の表紙に使われていました。今も高級本の表紙に使われることがあるようです。

 2004年にカトリックの洗礼を受けてから、聖書の題材を描くようになり、2012年にはヴァチカンからの依頼でミサ典礼書のための絵を描きました。

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 私は初めて彼の作品「大天使ミカエル」を見た時には浮世絵のような版画だと思いました。どの作品も素晴らしいです。旧約・新約聖書を題材にしてこれからも宗教画を描き続けたいとのことなので楽しみに期待しています。

 ダニエル氏は昔の古典作品をとてもよく研究されて、伝統を重んじています。ですから作品は伝統的なカトリックのモチーフです。

11ご降誕 Daniel Mitsui

2017年4月10日 (月)

これが現実

Ru17040901_2写真:.rより

 これが現実!人間よりも動物優先・・・悲しいです。

 つくづく思うのです。今は教会の中も典礼やカテキズムより世間一般の習慣や思い、行いが重視され、カテキズムに従おうとするとなぜか厳しい、冷たい、自由がないと言われます。

 預言者たちは多くの人々に受け入れられず迫害されました。今も同じことが起きているのかもしれません。

2017年4月 5日 (水)

ベン・ハー

 無料でDVDが1枚借りられるハガキが届いたので久しぶりにレンタル店へ出かけました。特に借りたい作品はなかったので目についた「ベンハー」を借りました。

 ベン・ハーといえばチャールトン・ヘストンを思い出しますが、私が借りたものは2016年制作今年2月にDVDが発売された新作です。旧作は復讐劇の印象が強くて私自身あまり好きな作品ではないのですが、最後に十字架につけられたキリストから流れる血が救いかなと思いました。

 新作の方は旧作の単なるリメイクではなく、とても良い作品になっています。単なる復讐劇ではなく赦し・愛が描かれている全く別の「ベン・ハー」です。四旬節中観るのにふさわしい作品でした。お薦めします。

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「ベン・ハー」 ティムール・ベクマンベトフ監督 ジャック・ヒューストン主演 モーガン・フリーマン他

2017年4月 3日 (月)

今は四旬節中

 今四旬節中です。灰の水曜日には大斎・小斎を守り復活祭まで犠牲をささげます。私は以前この大斎や小斎、犠牲の意味をまだ正しく理解していなかった時期がありました。今でも時々耳にします。「四旬節は禁煙をするのに丁度よい機会だ」あるいは「この機会にダイエットを始めましょう」と。それは以前の私と同じ考え方、間違った理解です。

 2008年の灰の水曜日を前にトマさんがこのことについて書いていました。

・・・・どうして断食することが犠牲になるのでしょうか?ダイエットで断食する人は世間にたくさんいます。また、菜食主義者は肉を食べません。これも犠牲ですか?健康のためや自分の主義主張のために断食をしたり肉食を断ったりするのは犠牲ではありません。犠牲は、神に捧げるために「自分に良いものを取らない」ことです。「取らないこと、食べないこと自体」が自分に良いなら犠牲にはならないのです。犠牲の価値は内的な心がけ、つまり愛にあるのです。

 ご復活祭を迎える準備期間は残り少しです。私自身犠牲についてもう一度よく考えて、気持ちを新たにしています。

Mes_penses告解室(写真:ブログ mes pansées から)