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2017年1月 9日 (月)

主の洗礼

 マタイによる福音書

 さて、イエズスは洗礼を受けるために、ガリラヤからヨルダン川のヨハネのところにおいでになった。しかし、ヨハネはそれを思いとどまらせようとして、「わたくしこそあなたから洗礼を受けるべきなのに、あなたがわたくしのところにおいでになったのですか」と言った。しかし、イエズスはこれに答えて、「今は、止めないでください。このように、なすべきことをすべて果たすのは、わたしたちにとって正しいことです」と仰せになった。そこで、ヨハネは譲ってお言葉どおりにした。イエズスは洗礼を受けるとすぐ、水からお上がりになった。すると、みるみる天が開けて、神の霊が鳩のように自分の上に下って来るのをごらんになった。そのとき、天から、「これはわが愛する子、わが心にかなう者である」という声がした。(マタイ3;13~17)

 マルコによる福音書

そのころ、イエズスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼をお受けになった。イエズスは水の中からあがると、天が開け、「霊」が鳩のように自分の上に降って来るのをごらんになった。そして、天に声がした。「あなたはわが愛する子、わが心にかなう者である」。(マルコ1;9~11)

 ルカによる福音者

民が皆洗礼を受けていたころ、イエズスも洗礼をお受けになった。そして、祈っておられると、天が開け、聖霊が、目に見える鳩のような姿で、イエズスの上に降り、天からは、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」という声がした。(ルカ2;19~20)

 ヨハネによる福音書

その翌日、ヨハネはイエズスが自分の方に来られるのを見て、こう言った。「見るがよい。世の罪を除く神の子羊だ。『わたしの後から一人の人が来られる。その方は、わたしよりも偉大である。わたしより先に存在しておられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。わたしもこの方を知らなかった。しかし、この方がイスラエルに知られるようになるために、わたしは、水で洗礼を授けに来たのである」。そして、ヨハネはこう証言した。「私は、『霊』が鳩のように天から降り、この方の上に留まるのを見た。わたしもこの方を知らなかった。しかし、水で洗礼を授けるためにわたしをお遣わしになった方が、こう言われた。『霊がある人の上に降って留まるのを、お前は見る。その人こそ聖霊によって洗礼を授ける者である』と。わたしはそれを見た。それでわたしは、この方こそ神の子であると証しているのである」。(ヨハネ1;29~34)

Photo

 イエズスの洗礼の場面は四福音書すべてに書かれています。それがどれだけ印象深い出来事であったのかがわかります。「イエズスの上に聖霊が鳩のように降って留まった」と、四福音記者は記しています。神は聖父・聖子・聖霊の三位一体であるとわかります。

 私たちも聖霊による洗礼によって新しく生まれ、主につながります。ですから誕生日よりも洗礼(霊名)記念日を大切にして祝います。