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2016年3月11日 (金)

『命のパン』~ご聖体は口でそれとも手で?

 

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  この『命のパン』(J.アブリ著)はごミサについて書かれた本です。よく争い?のテーマとなっている「ご聖体は口で拝領すべきか、手で拝領してもよいか?」という問題に私がきっぱりと答えましょう。この本を読む限り答えは、

「どちらでもよい」のです。ではなぜそう言えるのか、この本から説明しましょう。

 エルサレムの聖キリル(A.D.386♰)は、「聖体を受けるには、両手をのばし、左の手のひらを右の手のひらの上に重ね、貴人から物をいただくようにして」受けるように戒めて、・・・また同時に「アーメン」と唱えるように教え、さらに、「聖体を受けるときは、主のおんからだに注目する」ようにとの注意もつけ加えている。聖キリルの記述以外にも、初代教会時代の信者が、聖体を手で受けることを示すしるしはいろいろある。

 八世紀ごろは東西両教会ともに、聖体は手で受けており、拝領者はそれによって、自分が罪びとで主を迎えるにふさわしくない者であることを自覚し、そのために、この卑しい自分に来られる主をいっそう賛美した。

 聖体を手で受ける習慣は、中世紀の初めごろまで続いた。そのためにミサ聖祭には司祭の洗手式があり、また信者は教会の前で手を清めたが、古い聖堂にはその場所の名残が今も残っている。ガリア(フランス)の教会には、婦人は手のひらの上に布をおき、その上に聖体を受ける習慣があった。

 しかし聖体を手で受けることには危険もあった。信者の中には、受けた聖体をすぐに拝領せず、そのまま家に持ち帰って、いろいろな迷信的な目的に用いる者が出てきた。・・・こういうことから、聖体は司祭の手から直接信者の口に授ける習慣が広まり、九世紀にはほとんどすべての所で、この形による聖体拝領がおこなわれるようになった。また、中世紀の中ごろには、信者はただ聖体を仰ぎみるだけで拝領しないという習慣もあった。

 十二世紀ごろまでは、一般信者も、聖体とともに聖杯も拝領したが、十三世紀になってからは、西方教会では、信者はパンだけを拝領するようになった。また、聖体拝領のときにひざまずく習慣は、十一、二世紀ごろに始まったもので、当時の諸修道会の会則に倣ったのである。しかしカリスは初めから立って受けた。・・・・(P.155~157)

 つまり、ご聖体を拝領する者はキリストのからだを受けるということを意識して、それにふさわしい態度で受けることが大切です。それは口で受けても手で受けても同じです。どちらで受けても典礼で認められているのですから。自分の方法を他人に強要したり、批判したりするのはやめましょう。ちなみに私は今は口で受けています。

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