« 赦す~聖マリア・ ゴレッティ | メイン | 聖ホセマリア・エスクリバー著 『鍛』 »

2012年7月 7日 (土)

七夕

 今日は七夕ですね。私の子供の頃は8月7日でした。いつの間にか7月7日が定着してしまいました。幼稚園などがこの日にお祝いをするからでしょう。今年は近所の幼稚園児が作った七夕飾りをかざっていないお店が多いようです。ちょっとさびしいですね。

 葉室麟さんの小説『銀漢の賦』は素晴らしい小説だと以前紹介しましたが、この題になっている「銀漢」とは「天の川」のことです。中国の漢詩では天の川のことを「天漢」、「銀漢」などの言葉で表すそうです。私は漢詩はとても苦手なのですが、小説のなかで蘇軾の「中秋月」という漢詩がでてきます。

  暮雲収め尽くして清寒溢れ

  銀漢声無く玉盤を転ず

  此の生、此の夜、長くは好からず

  明月、明年、何れの処にて看ん

 日暮れ方、雲が無くなり、さわやかな涼気が満ち、銀河には玉の盆のような明月が音も無くのぼる。この楽しい人生、この楽しい夜も永久につづくわけではない。この明月を、明年はどこで眺めることだろう

 すてきな詩でしょう。葉室さんの小説はまさにこの漢詩のようにさわやかで凛とした感じです。この『銀漢の賦』は若者に是非読んでほしいです。夏休みの読書にぴったりですよ。